私は2024年3月に12年勤務した公立高校の国語科教諭を辞し、4月から人材紹介会社にてキャリアアドバイザーとして勤務しています。
教師から民間企業へ転職した後の生活はどうなっているのか。
気になる入職後を共有したいと思い記事を書いています。
今回はその4か月目。
7月の勤務を終えて感じたことをまとめていきたいと思います。
【入職4か月】焦りと会社員の難しさ。そして醍醐味を目の当たりにする。
動けども結果が出ない焦りを抱えつつ…。
入職4か月目は先月とは異なる焦りを感じていました。
入職3か月目の6月。
営業を本格的に開始した初月となったこの月は、本当に成果を出せるのかという不安を抱えて過ごしました。
初めての利益計上を達成することができ、自分でもできるんだと安心したことをよく覚えています。
そんな経験をした先月を受け、今月はそれを継続できるのかというまた別の不安と焦りを抱えました。
中旬から下旬にかけて利益を挙げることができたものの、前半は動けども結果が出ない焦りを常に抱えていました。
慣れもあり行動量は増えています。
しかし、それが成果には結びつかない。
結果が出ないから行動量を増やしていかなければならないけれど、限界がある。
そういう行き詰まりが苦しかったです。
量で解決できないのであれば、質を見直していかなければならない。
そうは思いアドバイスも頂きながら取り組みますが、しっくりも来ません。
自分の中で”こういうときはこうすると上手くいく”というテンプレートを増やしていきたいと思います。
数字に追われるということを身に沁みる実感
今月は成長の月、飛躍の月、とはなりませんでした。
私だけでなく、所属する部署全体が苦しんでいる感があり、そのため全体へのプレッシャーが強かったです。
結果が出ないことによる周囲の風当たりの強さ
結果が出ないことによる周囲からの行動の強制
こういったものを強く感じました。
結果が出ないならもっと時間をかけて業務をすべきだ
1日最低ここまでの成果を出して退勤してください
こういった発言、指摘を聞きました。
営業のイメージとして持つ厳しい指摘を身をもって経験し、モヤモヤした気持ちになりました。
行動量を増やせば単純に成果になるのだろうか?
時期的なものなど、ある種仕方のない部分もあるんじゃないのか…?
と1日1日の業務を全力で取り組んでいるにも関わらず、さらに求められる苦しさがありましたね。
”教師の世界は狭い世界”は良い側面もある
こういった経験をすると教師の世界は守られている世界なんだな、と感じました。
学校は教師と生徒だけの狭い世界だ。
と言われることもあり、それはネガティブな意味で使われることがほとんどです。
でも、私はこれは案外いい部分もあるのではないかと思います。
教師が向き合うのは生徒や家庭です。
長期的な目線はありますが、そのひとりひとりの今と向き合いながら日々生活をします。
その方針や対応は自分以外では学年団、分掌など身近で一緒に働く同僚たちと協力して決定していきます。
どういう人か一定の理解があり、学校や生徒の状況が分かっている同僚とどうすべきかを考えていくので、いわゆる外野からの指摘は多くはありません。
あるとすれば管理職や教育委員会との見解の差ですね。
そのため自分たちの”こうしていきたい”という思いをダイレクトに業務に反映していくことができます。
これを”自己裁量権の大きさ”として魅力的な職場の要素として挙げるのでしょう。
また、うまくいかない場合には現場レベルを外れた階層からの指示も異なります。
今月は目標成績に遠く及ばない。
結果が出ていないなら遅くまで残ってでも成果を出してください。
こん言葉を今月は聞くことがありました。
遅くまで残ったからといって結果がよくなるわけなんじゃないの…?
と思うのですが、私の立場ではそれを言い返すことができません。
教師の時には”遅く残らなければならない=遅くまで対処しなければいけない業務がある”ため、大金が遅くなるのも理解できます。
また指示が不当だと思った際には管理職に抗議もしたと思います。
それができない組織に身を置いたのだということを実感している今日この頃です。
季節感が全くない
7月は梅雨もあり、夏も真っ盛りになりました。
気温が30度を超えることも当たり前、セミの鳴き声が大きくなり続けています。
そんな暑さを感じるのは通勤時のみ。
仕事中はずっと室内で、自分のデスクに座っているためその季節感を感じることは多くありません。
暑さよりも空調による寒さ対策をしなければならないほどです。
そんな室内にこもりっぱなしで、季節感を感じないというだけでなく
時期による業務の変化がないこと
も大きく影響を与えていると思います。
学校では季節ごとに行事もありますし、これからは夏休みです。
警報が出れば学校が休みになることもあります。
こういった四季の移ろいと、それにまつわる行事ごとを大切にしながら働くことができるのも教師の魅力なのだと気づきました。
また、学校という場が季節を大切にしているからこそ、職員も季節のイベントを大切にしていると思います。
クリスマスはわかりやすい例ですし、家族の誕生日であったとしても同僚から
早く帰ってあげて!
と言ってもらえることもよくありました。
そういった大きなイベントはまだ訪れていませんが、会社員の場合はまかり通らなくなってしまったのでしょう。
これは教師を辞めて手放した部分だと言えますね。
営業職の醍醐味…上半期が終わりました。
7月に入ったということは、上半期が終わったことを指します。
もう1年も後半に差し掛かっていると考えると早いものです。
また6月は一般的にはボーナスの支払い月ですので、そういった面での待遇を確認する機会にもなりました。
7月に上半期の営業成績発表があったのですが、そこで全社員の中での成績上位者の数字を見ることができました。
ダントツで頭の抜けている層の想定賞与は想像以上でした…。
これが営業職の醍醐味であり、結果が出せない場合は闇となるのか。
数字を見ることで改めて実感しました。
自分の力で勝負してみたい
と思い入職し、その壁の高さや難しさを痛感している時期ですが、壁を突破した先にあるのは教師では得ることのできない部分なんだとも思います。
そこに到達できるように、できる範囲で最善を尽くしたいと思います。
【入職4か月】さいごに。そろそろ一皮剥けたい。
以上、入職後4か月目の報告でした。
業務以外の、最初は入職してすぐには気が付かなかった細部にも目が行くようになり、それが故に苦しさや不安も生まれるようになりました。
次は入職5か月目。
まだまだ慣れてないもんね。
という言葉はもう通用しなくなってきます。
ここからが正念場。
とはいえ自分らしさも忘れず頑張っていきたいと思います。
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