私は2023年3月に12年間勤めた教師を辞め、4月から民間企業で働いています。
転職をするということは
仕事に悩みを抱えており
その解決を図りたかった
ということでもあります。
教師を辞めたいと考えた理由についてはこちらの記事で詳しく書いています。
ここで挙げた理由は転職によって解消されたものもありますし、現状も似た悩みを抱えている部分もあります。
その一方で、転職をしたことによって新たに生まれた課題もあります。
今回はそんな悩みにもつながりかねない
転職と家族の関係
について私の考えを綴っていきたいと思います。
転職をするのは自分自身ですが、自分だけの問題ではありません。
案外それに気づくことができないまま活動を進めてしまっていることもあります。
転職は人生を賭けたワガママ?家族に押し付けていませんか?
転職活動を行うということは現職に不満や解消したいものがあるということです。
ステップアップなどの前向きな理由だとしても、それを現職では達成できないということです。
現職にはいられない
現職にいたくない
そう思うのは、悪いことではありません。
それは転職を希望している方が必要に駆られて決断をしたことですから、誰に否定されるものでもありません。
しかし、それは家族も同様に必要だと考えてくれているのでしょうか?
給与や福利厚生、休日の取り方など家族全体の生活にかかわる部分であれば、賛同も得られるでしょう。
しかし、仕事に関する”思い”の側面が大きな理由であればどうでしょうか?
私自身、教師を辞めたいと考えた大きな理由は
休日出勤(クラブ活動)が多くなってしまい
家族をないがしろにしてしまったという後悔がある
ですが、それ以外には
同僚や生徒・家庭との関係
年功序列の評価システム
もまた私にとって苦痛となっていました。
その一方、教師の給与なら安定した生活を送ることはできるはずでした。
それに満足することができなかったのは家族ではなく、私です。
私がストレスから体調を崩しかけていたこともあったため、妻からは理解を得ることができました。
しかし、一緒に暮らしていないために身近な目線で私の仕事との向き合い方を知らない両親や親族などは、
教師を辞めるなんてもったいない
会社員は甘くない。
上手くいかないからやめておいたら?
といった反応ばかりでした。
そういった周囲の声もまた私を心配してかけてくださっているものです。
そんな方の思いに対して、自分の考えに納得してもらったり、時には押し切ったりすることになります。
それは一種のワガママです。
それを押し通して転職を決断する場合もあります。
義両親への申し訳なさ
特に義両親には心配をかけたと思います
自分の娘の結婚相手が仕事を辞めるというのはかなり心配なことだと思います。
自分の可愛い娘の嫁ぎ先が教師であったというのは安心の材料だったのではないでしょうか。
公務員であるため、安定しているというイメージも強かったと思います。
そんな立場を捨てて新たな業界へ。
しかも30代も中盤でこれから先活躍していけるかもわからない。
そんなつもりで結婚を許したのではない
と思われ、結婚を許したことを後悔しているのではないかと不安に感じてしまいます。
転職をしてから何度か義両親に会いましたが、その度に心配の言葉をかけてくれます。
利益を計上できた際には少しでも安心してもらえるようにと報告もしました。
しかし、心配を押し切って転職を決断した事実はぬぐえません。
その申し訳なさはいつまでも持ち続けることになるのでしょうか。
妻にかけた心配の大きさと申し訳なさはぬぐえない
申し訳なさを一生いつまでも持ち続けるのは妻に対しても同様です。
活動を身近で見ている妻には特に負担をかけました。
こちらの記事でも書いたのですが、書類選考になかなか通らなかった私は、やみくもに応募をしている時期がありました。
その中には採用されても行かないだろう、と最初から分かっていたものも含まれていました。
とにかく、”内定”というものを手に入れてみたかったのだと思います。
それでもやはり不採用は多くあり、
またダメだった…。
一喜一憂してもしょうがないよ。
それに、その会社採用が出ても行くの?
という会話を何度もしました。
それが妻にとっても負担となり、2,3日妻は家を出たことがあります。
この家にいたら息が詰まる。
あなたと居るとしんどい。
こう言われてしまったこと、言わせてしまったことは私の中で大きな出来事で、
最後に2つだけ受けて、ダメだったら諦めよう。
と思って応募した会社との縁に結ばれました。
大きな転機となるできごとではありましたが、これがあってから妻に対する思いに少し変化が出ました。
自分の転職が妻の負担になっていないかな?
また何か気に障ることがあって出ていかれないかな…
妻の心は私から離れて行ってしまってないだろうか?
こういったことを考えてしまいます。
転職活動自体は終わりましたが、まだ入職して数か月。
生活リズムは良くも悪くも変わった部分があります。
こちらの記事でも詳しく書いていますが、妻が仕事で精神的に参ってしまった時には、平日に一緒に過ごす時間が少なくなり吐き出す先を失ってしまったことも影響があるのではないかと考えました。
そういった転職にまつわる変化が悪い方向へ影響を与えてしまっていないかは常に不安です。
妻は問題ないと言ってくれていますが、潜在的な負担はないのかな
と思うと、気を遣ってしまうことが増えたように思います。
ただこれは心配であり、感謝であり、恩返しでもあると思っています。
心配をかけた分、次は私が妻を支えよう。
心配をかけた分、安心してもらえるように頑張ろう。
そういった前向きな方面にマインドを持っていきたいですね。
妻には迷惑をかけましたが、あれから家を出たりしていないことから心は離れていないと思っています。
それに毎日私のことも気にかけてくれています。
あの時、転職して2人にとってよかったね。
そう言ってもらえるように頑張っていきたいと思います。
最後に。転職は大きな不安を与えるのは事実。それをどうしていくかが大切。
今回の記事で話したように、転職活動は自分にとっては前向きな決断でも、周囲にとっては大きな不安を与えるものであることは間違いありません。
そして、その不安を完全に拭い去ることはできません。
その代わり、転職をすることによって訪れる変化を前向きにも、後ろ向きにもすることはできます。
転職は内定をもらって終わりではありません。
成功か失敗かは入職後の変化によってわかってくるものです。
これから先の自分の頑張りで、大切な人たちを安心させてあげてほしいです。
転職を後悔しないようにするための
教師から民間企業へ転職をした者の入職後の実際の生活を綴った
これらは、これから転職を考える方にとって大変参考になると思いますので、ぜひ合わせてお読みください!
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