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教師代表として戦う気持ちで日々働いている。

職業による人間の分類は好まないけれど、レッテル貼りやイメージを持つのによく使われるのは事実だと思う。
その中でも教師は職業比較において良いイメージを持たれないことが多い。

私も転職をするにあたり、本当に会社員として働いていくことができるのか…。という不安は常に持っていた。
現在はその不安はないかというと完全に払拭されたわけではないけれど、考え方は変わってきたように思う。

実際に入職して、日々の業務には追われているとけれど、全く歯が立たないというわけではないと感じている。
むしろ教師だからこその良さも発揮できているとも感じることもある。

私は人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして勤務している。
私の業務はいわゆる両面型と言われるもので、求職者対応をしながら法人ともやり取りをしている。

その中で教師の経験が生きるのはやはり求職者対応になる。

ヒアリング
応募書類作成
面接対策

この辺りは周囲からも評価を得ている。

最近ではヒアリングにおいて、企業内でもトップのCA(キャリアアドバイザー)である同僚からヒアリングが非常にうまいと褒めていただいた。
具体的には、求職者の現状や希望を聞くヒアリングは確認項目が多いことから質問攻めになりがちで、尋問のように感じさせてしまいかねないが、上手く求職者の悩みに寄り添いながら話を要望を聞き出しているとのことだった。

これは生徒や保護者対応での経験が自分でも生きていると感じる。
学校教育では何かしらのトラブルが日々起き、その対応に追われることもよくあ。
人間関係、家庭、勉強、クラブ、進路…。子どもたちのいろいろな悩みに寄り添うこともそうだし、家庭への連絡は良くない報告の方が多い。
その中で悩みの本質を聞き出すことも求めれ荒れるため、相手の悩みに寄り添う経験の多さが生きたのだと思う。

応募書類作成の手伝いにも教師の経験が生きている。
教師の時は全て私が作ってしまうと生徒のためにはならないため、生徒主体で行うように努めていたが今はそこにこだわらなくていい。
求職者に質のいい書類を提供することで内定の確率が上がるのであれば積極的にアドバイスをする。

”これでいきませんか?”
”こっちの方が評価が高いと思いますよ”
”こういう目線からのアピールもできますよ”

とはっきりと提案ができる気楽さがある。
ただ気を遣うことは相手は自分よりも年上のことも多く、”教えられる”ことに慣れていないことだ。
上手く相手を立てながらいい方向に持っていけるような配慮が必要だと常々思って接している。

周囲からの評価に戻るが、上司からは

アドバイスに対する実行力が高い
行動量が模範的である

ということを指摘していただいた。
30代中盤にもなると人のアドバイスを素直に取り入れられなくなってくる。
社会人経験も10年を超えてくると経験を蓄え自分の力でやってきた自負もあるのだと思う。

教師の経験が会社員として通用するのか不安に感じている(た)私は、自分の力が評価に値するものなのかどうかを確かめたいと思いながら毎日を過ごしている。
そのため、上司からのそういった言葉を貰えるのはうれしく、自身にもなる。

それに不安だからこそ、より良くするためのアドバイスは素直に従おうとも思っている。
特に結果を出している人のアドバイスであれば得るものも大きいだろう。

取り入れることが当たり前だと思っていたが、それが評価されたことは意外にも思う。

最初は教師出身の自分が、会社員としてやっていけるのか…という不安の方が強かった。
記事冒頭にも書いたが、今はその考え方が変わってきている。

それは

教師代表として結果を出してやろう

と思っていることだ。
教師の偏見は案外強いと思う。
入職直後にロープレをした際、何気ない同僚の言葉の中にも

元教師なのに案外上手ですね

的なものがあった。
そういった発言に対する反骨心もある。

他にも教師を辞めた時には周囲からは

まあ教師にはいつでも戻れるからね

ということも言われた。
でも、教師に戻るとするならば、どの面を下げて戻るのだろうか。

”やっぱり教師の方がやりがいがありますね?”
”会社員は”やっぱり大変でした?”

教師を辞めることを惜しんでくれた人や、頑張れと送り出してくれた人にそんなのでは面目が立たない。
他にもちょっと馬鹿にするような態度を取られたこともある。
そんな人を見返したい気持ちは強くある。

家族に対してもそうだ。
教師と言う身分も給与も安定している職業を捨てるのは自分の勝手でしかない。
それを許して、応援までしてくれている家族のために頑張りたい。

そのためには結果を出すしかない。
弱音などはいていられない。

教師を辞めた自分が結果を出すことで、社会からの目線を変えたい。
そのために教師代表として、戦いたいと思う。


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