この記事を読んで分かること
- 業界研究・職種研究・企業研究の必要性が分かる
- ”業界”がどのように分類されているかが分かる
- 業界研究を行う上で調べるべき4つの情報がなにか分かる
- 職種研究で見るべき3つの情報が分かる
- 企業研究で取り上げるべき3つのポイントが分かる
- 業界・職種・企業研究で取り上げた情報をアピールへと繋げる方法が分かる
Kurin(くりん)です。
私は2023年夏に転職活動を始め、12月に未経験業界・未経験職種の企業から内定を頂きました。
そして2024年4月より、民間企業で会社員として勤務しています。
教師という職業から一般企業への転職を目指すこと
30代中盤での未経験業界・未経験職種への転職を目指すこと
これらは決して難易度が低いわけではないですが、私を含め多くの方が成し遂げてきたのも事実です。
教師でも30代中盤でも転職はできる!
当ブログでは内定を頂くまでの道のりを振り返り、そのポイントをまとめることで特に教師からの転職を考えている方々の力になりたいと考えています。
Kurinの転職活動 内定までの道のり
7月15日:リクルートエージェント初回電話相談
10月 6日:リクルートエージェント キャリアアドバイザー面談
10月20日:doda登録
11月30日:内定企業との初面接
12月19日:内定企業との最終面接
12月20日:内定
ステップ1・2の活動初期と本格的に活動を行い始めたステップ3の間には3ヶ月のブランクがあり、実質の転職活動は10月から12月までの2ヶ月だと言えます。
実働2ヶ月で内定GET!頑張りました!
転職活動、最初にすることは?
その転職活動において自分をアピールするための強力な武器であり、自分自身を守ってくれる盾となってくれるものは
自分自身の経験
です。
自分の経験をアピールへと転換する作業が”自己分析”ですね。
ここからお話する内容は、教師から未経験業界・未経験職種への転職を考える方に限ったものではなく、全ての就職活動や転職活動において前提とされているものです。
そのためご存じの方は、次の項目へ進んでいただいて構いません。
転職サイト等で募集されている気魚からの求人に応募し、採用を依頼すること。
応募の際には面接希望日程を合わせて示すことが多い。
募集されている求人へ応募をした後に行われる各選考は下記のような特徴があります。
【求職者側】
自分自身が希望求人に適う人間であることをアピールをする場
【企業側】
求職者が募集求人に適う人間であるかを確認する場
履歴書 | 職務経歴書 | 適性検査 | 面接 | |
---|---|---|---|---|
方式 | 書面 | 書面 | WEBテスト | 対話 |
フォーマット | ◯ | △ | 正誤あり | △ |
主体者 | 求職者 | 求職者 | △ | 採用担当者 |
説明の機会 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
このように応募書類は求職者からの提示、面接は企業側からの確認と主となる者が違います。
応募する求人を決めた基準や理由は?
自分自身が求人業務に適うと言える根拠は?
これらへの答えがはっきりしていないと闇雲な転職活動となってしまい結果もついてきませんし、もし運良く内定を頂いたとしても入社後のネガティブなギャップが多くなってしまう可能性が高いです。
”こんなつもりじゃなかった!”と言っても後の祭り…。
はっきりと働ける未来を思い描けるように準備しよう。
こういった事態を避けるために、
自分自身の転職軸を持つこと
と
業界・職種・企業研究
この2つが必要です。
そして、これらを考える上で重要なキーワードがこちら。
親和性
先程の質問、
応募する求人を決めた基準や理由は?
自分自身が求人業務に適うと言える根拠は?
に明確に答えるためには、自分自身と応募する求人の業界・職種・企業の両面を詳しく理解しておく必要があります。
そして、ただ理解をするだけでなく、両者に深い繋がりを見出さなければなりません。
この”親和性”は説得力にも大きく影響を及ぼします。
自分自身の経験と応募求人の関連性を見出すことができるほど業務の再現性も高く感じられますし、業界に対する思いも強く感じられます。
こういう経験をし、こういう思いを持っているからこそ、業界や職種にやりがいを感じるのは納得だ。
こういう経験をしてきたからこそ、求人業務にここに生かすことができるというのは納得だ。
こう思ってもらうためには、経験と求人への繋がりが間にあるからですよね。
こう思ってもらうためには経験と求人への繋がりがあるからですよね。
業界研究・職種研究・企業研究はなぜ必要?
自分自身が転職を考える世界のことを知らないと、どのような事態に陥ってしまうのでしょうか。
どれだけ自己分析を頑張って自分の強みを言語化でき、いざ書類選考や面接でアピールしたとしても
【個人で完結する業務の求人なのに…】
コミュニケーション能力をアピールしてしまった
親身に他者と関わる伴走経験をアピールしてしまった
という状態になってしまいます。
これはつまり、
頑張って自己アピールをしているのに
相手からはただの情報の羅列となってしまい評価されない
という事態であり、希望している業種の特徴や希望している職種の業務内容をきちんと把握できていないからこそ的はずれな情報を取り上げてしまっていることになります。
自己アピールをしっかりと評価してもらうためには
業界や職種の情報と自分自身の経験や価値観が合致していること
が重要です。
それがしっかりとしているからこそ、
”どうしてその会社でなければならないのか”
という企業の志望理由の納得度に繋がっていきます。
業界研究・職種研究・業界研究は転職活動において、
自分自身の価値観合った業界・職種・企業を探すためのもの
自分自身の経験を生かすことのできる業界・職種・企業を探すためのもの
として行われます。
これは【志望動機】【自己アピール】の根幹になっているということです。
では次からは、
業界研究と職種研究で調べるべきポイント
について説明していきたいと思います。
業界研究をする前に。”業界”にはどんなものがある?
業界研究で調べるポイントについて話をする前に、
どのような業界が存在するのか
について確認しておきたいと思います。
IT・通信・インターネット | メーカー | 商社 | サービス・レジャー |
流通・小売・フード | マスコミ・広告・デザイン | 金融・保険 | コンサルティング |
不動産・建設・設備 | 運輸・交通・物流・倉庫 | 環境・エネルギー | 公的機関 |
調べると8種類と言われていたり、もっと多かったりもしますが、あくまでも目安です。
どの企業も必ずどれかの分類に所属し、その所属している業界全体の特徴を見ていくのが業界研究です。
業界研究で調べるべき4つのポイントとは?
業界研究でピックアップすべき情報は以下の4つです。
- 業界全体の歴史
- 顧客がどんな悩みの解消を求めているのか
- 何を提供する対価として金銭を得ているのか
- 業界内の企業と分類
業界の全体像を知る
↓
業界成り立つ構造を知る
↓
業界の勢力分布を知る
という流れで整理するということですね。
業界研究で取り上げるべき情報①
【業界全体の歴史】
転職にまつわる業界研究をするときに
業界の歴史まで調べる必要はあるのか?
とお思いの方は多いかもしれません。
私は長く携わる可能性のある世界のことを知るのは当然必要なことであると思います。
業界の歴史を知ること=業界の社会への貢献の歴史”を知ること
どういった側面から人々の生活に役に立っているかを理解することで、業界の一員となることへのやりがいを見出すことができます。
この”やりがい”仕事を続ける上で必要なモチベーションになるのはもちろんですが、転職活動では志望動機へと繋がります。
①”これまでの危険で得た出来ることを他業界で生かしたい”という能力に基づく動機
②”自分がこの業界で働いてみたい”という業界への印象に基づく動機
能力に基づく動機は
自分の能力を生かせる業界であればどこでもいいのか
という指摘に反論することはできません。
その一方で2つめの”この業界に身を置きたい”と考えるのは内的な動機づけ、つまり自身の感情です。
”この世界に携わりたい”という思いは先程の”どこの世界でもいいのではないか”という指摘はされません。
ただ、どの点を見てそう考えたのかということを説明できる必要があります。
そこが曖昧だとやはり、
似たことができるのならば別の世界でもいいのではないか
という指摘を受けかねません。
そこに説得力を持たせるための出発点が業界の歴史を知ることです。
- 調べるべき歴史①【黎明期】
-
いつ頃からサービスの原型が生まれたのか
何がきっかけでサービスが生まれたのか - 調べるべき歴史②【発展期】
-
1つの産業として発展したのは何がきっかけか
サービスの変遷 - 調べるべき歴史③【安定期】
-
広く世間に普及しているビジネスモデルなどは?
こういったことを知ることで、世間からの重要度を知ることもができます。
”ビジネスが生まれたきっかけ”や”ビジネスモデル”と自分自身の価値観をリンクさせることにより、業界の志望動機の骨組みを作っていくことができます。
※※自分の価値観は自己分析によって見出した選択の傾向や教師のやりがいを指すと考えていただいて構いません※※
”ビジネスが生まれたきっかけ”や”ビジネスモデル”と自分自身の価値観をリンクさせることにより、業界の志望動機の骨組みを作っていくことができます。
自分の価値観は自己分析によって見出した選択の傾向や教師のやりがいを指すと考えていただいて構いません。
自己分析の方法については、こちらで詳しく説明しています。
業界研究で取り上げるべき情報②
顧客がどんな悩みの解消を求めているのか?
次に取り上げる情報は
”志望業界の顧客はサービスを受けることでどんなことを解決・実現しようとしているのか”
ということです。
この点もまたやりがいの親和性を見出すためのものですね。
教師は児童生徒の自己実現をサポートする仕事であると言えます。
教育業界の顧客である児童生徒は勉強、クラブ、進路など様々な場面での自己実現を求めており、教師からの”教育・指導”というサービスを受けることで、自己実現に近づける可能性の向上という恩恵を受けています。
そのため教師のやりがいは
”自分の働きが子ども達の自己実現の支えになっていること”
であると言えますね。
私が転職先として選んだ人材紹介という業界は
求職者が内定を得られない悩みを解決する、内定獲得を実現することを求めている
であると言えます。
この2つの対象にサービスを提供することで、
”自分の働きが求職者の内定獲得の支えになっていること”
”自分の働きが法人の人材獲得の支えになっていること”
がやりがいであると言えます。
特に求職者側のサービスを受けることで、”転職という自己実現を目指している”という構造が教師と共通していますよね。
そして対象となる顧客が
子ども達よりも更に大きな枠組みになっている(更に世界を広げたい)
現在の自分の価値観によりマッチしている
とすることで、誰にも否定されることのない”業界に身を置きたい理由”が生まれますね。
業界研究で取り上げるべき情報③
【何を提供する対価として金銭を得ているのか】
ここではどのようなサービスを提供しているのかに注目します。
サービスといっても知識や情報のような無形商材だけでなく、自動車・食品・医薬品・衣類・不動産・家電・機械設備などの有形商材の提供も含まれ、これは言い換えると、
何を売って世の中を良くしているのか
ということでもあると思います。
教育という業界は知識や技術を授ける行為をサービスとして提供して各方面で活躍できる人材を育てることにより世の中に貢献しています。
そのため教育業界のサービスは伝達行為であると捉えることができ、同じ分類のサービスを提供する業界とは親和性が高いです。
この場合は業界と職種は直結していますね。
そのため教師の業務との親和性が高く、類似の業務を行ってきた経験とそこで得たやりがいに通ずるものがあるということが業界を志望する理由になり得ます。
どうして多くの業界がある中で、その業界を選んだのか?
という指摘に対しては【①業界の歴史】【②顧客はどんな悩みの解消を求めているのか】も含めると更に明らかにすることができるはずです。
一方で、有形商材の場合は提供する商材に携わる職種が多くあるため、どうしてその商材を世の中に提供したいと思ったのかを説明する必要があります。
ここに関しては教師との親和性を見出すのは難しいかも知れません。
自分自身の過去を振り返った時に、その商材の重要性を痛感した瞬間を理由とするのが最も筋が通りやすいのではないでしょうか。
そのためには教師の業務にこだわらない深い自己分析を必要とします。
転職活動に役立つ有益な書籍として前田裕二氏著の『メモの魔力』をおすすめしたいと思います。
この書籍には1000問の自己分析の問いが載せられており、幼少期から現在までを細かく振り返ることができるようになっています。細部まで各時代を振り返ることで、どうしてその商材を扱う業界に興味が湧いたのか、その背景を知ることができるかも知れません。
業界研究で取り上げるべき情報④
【業界内の企業と分類】
志望動機を考える際に明らかにしておきたいのが
この企業が良い=他の企業ではダメだ
ということに関する理由です。
これは当然の話しではありますが、”企業の志望動機”と言われてしまうと応募している企業だけに目が言ってしまいがちです。
その時に陥ってしまうのが、
御社を志望する理由だ!と思って述べたものが、同じ分類に当てはまる企業にも言えてしまう
という事態です。
そこで必要なのが他社との比較で、それを行う行程が”業界内の企業を分類すること”です。
- 業界を支えてきたリーディングカンパニー
- 業界に革新を与えたイノベーションカンパニー
- 業界のさらなる活性化を促進する新興企業
応募する求人はどこに分類されるでしょうか?
そしてこの3分類を使って志望動機を考えるために行うのはこの2つ。
- 応募企業の分類を志望する(別の分類の企業を応募しない)理由を考える
- 同一分類内で応募企業に応募する理由(同一分類内の別企業に応募しない)理由を考える
この3分類を志望する理由の例には
【リーディングカンパニー】
安定したサービスをより多くの顧客に提供することができそう
【イノベーションカンパニー・新興企業】
新たな事業・取り組みにより変革を起こしながら業界に新しい風を吹かせそう
といったものを簡単に挙げることができますね。
分類に対する自分なりのイメージを持ち、それを自己分析で見出した価値観とマッチさせることで志望動機の妥当性が生まれます。
- どの分類に勢いがあるのかに注目すると業界全体の動向の理解に役立つ
- 同分類内での企業の勢いに注目することで企業間の力関係の理解に役立つ
- 希望する企業が業界内のどこに位置するのかを適切に把握するができ、求人企業への志望動機を考える際の大きな情報を得ることができる
2つ目の【同一分類内で応募企業に応募する理由(同一分類内の別企業に応募しない)理由を考える】では
同一分類企業の持つ共通の特徴と応募企業だけが持つ特徴
を見出すことを目標とし、その具体的な方法については次の【企業研究】にて解説していきます。
職種の種類…何があるか知っていますか?
でははじめに、職種とはどういうものなのか。
その定義を確認しておきましょう。
営業 | 販売・フード アミューズメント | 医療・福祉 | 企画・経営 |
建築・土木 | ITエンジニア | 電気・電子 機械・半導体 | 医薬・食品 科学・素材 |
コンサルタント・金融 不動産専門職 | クリエイティブ | 技能工・説部・配送 農林水産 他 | 公共サービス |
管理・事務 | 美容・ブライダル ホテル・交通 | 保育・教育・通訳 | WEB・ゲーム インターネット |
また、マイナビでは11の職種に分類し、それらを更に具体的な職種へと分類してくれています。
こういった分類はあくまで形式的なものですので、分かりづらい場合は
看護師
介護士
美容師
ウエディングプランナー
ホテルマン
などと職業で調べたり細分化したりしてもいいと思います。
特定の業界に限られた職種
複数の業界を横断する職種
がありますね。
職種研究で調べるべき2つの情報とは?
では、職種研究で調べるべき情報とはどういうものがあるのでしょうか。
- 業務の対象は誰(何)か?
- 業務対象の満足は何か?
- 求人情報
これら自己分析とリンクさせ、志望動機や自己アピール志望動機作成へと繋げるための情報です。
職種研究の具体的な方法。求人を見よう!
職種研究を行う際、業界を横断する際にはその全体像を調べることになりますが、募集されている求人を見て研究を進めることがメインになります。
ここでは給与等の待遇面は割愛していますが、これらも大切な情報ですので十分に精査をした上で応募をしてください。
その時のポイントは2つです。
- 複数の求人を見る
- 別業界の同職種求人を見る
複数の求人を見る
これは当然の話しですが、1つの求人からではなく複数から情報を取り入れてくださいということです。
複数の求人に示されている職種の特徴を抽出することで、その職種で求められるスキルを多く拾い出すことができます。
別業界の同職種求人を見る
求人を見るときには、なんとなく就きたい業界が決まっていて限られた業界のものを見ることが多いのではないでしょうか。
幅広い業界に目を通すことで広い視点からその職種に求められるスキルを見ることができます。
異なる業界においても、共通して求められる経験やスキル、マインドがその職種にとって最も求められているものです。
そういったものを明らかにするために異なる業界の同職種求人を見比べるようにしてください。
そうすることで、希望する業界の特徴を明らかにすることもできますし、逆にこれまでスルーしてきた業界の魅力を知るきっかけにもなるかもしれませんね。
職種研究で取り上げるべき情報
①【求人の業務対象】
②【業務対象の満足】
企業が商材を売る対象は顧客です。
そのため、この項目の見出し【求人の業務対象と業務対象の満足】を見たときには、
業務対象:顧客
業務対象の満足:商材を得たことによる利益
と多くの方は考えるのではないでしょうか。
しかし、求人で求められている業務の対象は必ずしも顧客とは限りません。
管理職
企画・開発
社内エンジニア
会計
事務
ETC…
といった具合に社内には多くの役割を担う仕事があり、その会社が扱う商材を販売する対象への業務ではなく
社内の一部
社内全体
を顧客とする業務も多くあります。
こういった業務を志望する方は、業務の対象となる同僚や会社そのものからどのようなスキルを求められているのかを考える必要があります。
つまり
その業務で誰がどんな利益を得られるのか
を明らかにし、
そのためにはどんなスキルが求められるのか
を考えるようにしましょう。
職種研究で取り上げるべき情報③【求人情報】
転職活動を行うに当たり、求人を見ることは欠かすことのできない行為で、求人には様々な情報が載っています。
しかし、
聞いたことある企業だな
仕事内容はどんな感じ?
どんな人を求めているのだろう?
給料は?休日は?
などと漠然と求人を見てしまっている方もいるのではないでしょうか。
それだと”どうしてその企業が良いのか”、”自分の強みを生かせるのか”ということを明らかにすることはできません。
ここではそんな
志望動機にも自己アピールにも生かせる求人の見方
について説明をしていきたいと思います。
- 求人のポイント
- 企業情報、会社・仕事の魅力
- 仕事内容
- こういう方を募集しています
- 先輩社員からの話
なんだそんなこと…。と思われるかもしれませんが、待遇以外の情報に目を向けようということです。
給与や勤務時間、福利厚生などは求人を選ぶ際のポイントにはなりますが、選考では使えません。
志望動機やアピールに繋げるための求人を見る際には、
マインドや経験
に繋がる情報をピックアップする必要があり、それらが記載されているのが上記の項目です。
最近は転職サイトやエージェントが保有している求人をWEBを通じて見ることが多いですよね。
そういった求人は形式ばった求人票ではなく、目を引きやすくカジュアルな紹介ページのような形で求人情報が開示されています。
そのため簡単に情報を読み飛ばしてしまうということも起こってしまいます。
しかし、よく読んでみると仕事内容の欄以外にも業務に触れる部分が多く散りばめています。
そういったものを集めて業務内容に補足しておくと働き方がより想像しやすくなるでしょう。
実際にマイナビ転職の求人を適当に選んでそういった情報が載せられている部分をピックアップしてみると、
・第二種電気工事士や配管・電気工事の経験を活かせる
これらから得た情報を整理すると
- 商品は世界からのニーズがあるライフライン→世界の人々の生活に役立つ
- コミュニケーション力・チームワークが求められる
- 新たな挑戦も認められる環境である
- 迅速・的確な判断力が求められる
特に、
コミュニケーション力・チームワークが求められる
新たな挑戦も認められる環境である
に関しては複数回取り上げられていますので、特に重要であることが分かります。
ということは上記の2点が製造職に求められる特徴である可能性が高いということです。
こういった情報を他の求人からも読み取り、親和性のある経験と繋げることで自己アピールへと転用していきます。
また、それらにやりがいを持つのであれば、経験だけではない価値観としての志望理由も成立しますね。
掲載にあたり求人サイトのフォーマットや掲載担当者の主観が含まれている可能性もありますが、
十分に情報を得ることができますね。
求人を幅広く、たくさん見比べよう。
複数の求人を見ることによって職種研究の精度が増しますし、合わせて受けたい企業の選別も行うことができます。
これで職種研究の解説は終わりです。
次からはいよいよ企業ひとつひとつを精査する、”企業研究”について解説していきたいと思います。
企業研究は位置づけ…。業界研究と職種研究のその先にある。
これまでも業界研究・職種研究の項目でお伝えしていますが、3種類の研究は
大きな業界全体の特徴を捉える
↓
その業界内で従事すること職種の特徴を捉える
↓
その業界に所属し、その職種に従事できる企業の特徴を捉える
という3つの構造で出来上がっています。
企業の特徴を捉える前に、その企業が属している業界やその企業で従事できる職種について知っている必要があるということです。
業界の中での企業の位置づけ
同じ職種の中でもその企業で特に求められるもの
といったように業界内、職種内での特にどこにフォーカスした企業なのかを明らかにすることが企業研究です。
業界・職種の研究に関しては下記記事で説明していますので、そちらを御覧ください。
企業研究のやり方は…? 企業研究で取り上げるべき3つの情報
企業研究は
”業界研究・職種研究+α”
という考え方です。
ここでは業界研究・職種研究で取り上げた情報に加えて、企業研究で新たに見るべき情報について解説します
企業研究で取り上げるべき情報は次の2つです。
- 企業の歴史
- 企業のモットー・企業理念
- 扱う商材(サービス)
企業研究で取り上げるべき情報① 企業の歴史
前半の①②の情報は企業ホームページを通して見るのが中心になります。
どういった経緯で企業が生まれたのを知ることは業界内での立ち位置を見ることに役立ちます。
業界研究の行程でも挙げましたが、企業は次の3つに分類することができます。
- 業界を支えてきたリーディングカンパニー
- 業界に革新を与えたイノベーションカンパニー
- 業界のさらなる活性化を促進する新興企業
企業の歴史やこの分類と、自分自身の価値観を紐づけることで、業界の志望動機から企業の志望動機へと一貫性を持ったものにすることができます。
企業の志望動機の導入部分は、その企業がどういう位置づけか?ということになりやすいです。そこをしっかり把握して説得力のある滑り出しにしましょう!
企業研究で取り上げるべき情報② 企業のモットー
これは企業研究では鉄板の情報です。
企業のモットーや企業理念はその企業が大切にしているものが凝縮されているからです。
御社の企業理念に惹かれ…という言い方はお約束ですよね。
ただその言葉はかなり薄っぺらいものになってしまいます。
そこで企業理念やモットーに加えて調べるべきものがあるのです。
企業理念やモットーを体現している事業
その事業と応募している職種が関連していればそれが企業を応募する理由になります。
自分の経験を活かせる職種が〇〇で、
その中でも価値観との親和性がありやりがいを感じられる事業を行っているのが御社です。それが企業理念にも現れており…
といった繋げ方ができますね。
企業研究で取り上げるべき情報③ 商材(サービス)
マイナビ転職などの求人情報サイトで提示される求人の見方は、既に職種研究でお話したとおりです。
仕事内容の欄以外にも業務に触れる部分が多く散りばめている
ということを念頭に置き、その企業がどんな人材を求めているのかを注意深く読み取りましょう。
特にここで調べるべきものはこちら。
商材(サービス)
その職種は簡単に言うと何を売るのかということです。
この顧客に提供する商材=サービスには
企業の強みや思い
が詰まっています。
業界全体で扱うサービスは、その業界に所属するのであれば大別すれば当然同じものです。
しかし、企業レベルで見比べると必ずそこには違いがあります。
この違いを企業の特徴と捉え、選考に役立てたいのです。
そのために情報を収集するわけですが、前項のように求人情報だけでは足りません。
なぜなら求人には
〇〇の販売
△△の製造
□□の提供
といった大まかな事物しか挙げられないことが多いからです。
ここで手に入れたいのはそういった表面的なものではなく、
それらが同業他社の商材とどう違うのか
それらを求める顧客の特にどの層にフォーカスしているのか
というところを理解しておく必要があると思います。
そのためには
求人を出している企業HP
その商品を利用している対象の情報
企業や商品の評価・レビュー
といったものに注目しましょう。
企業個別の商材からスキルの親和性を見出すことは難しいかもしれません。
でも企業が重要視している部分と自分の価値観のリンクを見出すことができれば会社の志望動機を考える上で大変役立ちますね。
業界・職種・企業研究で集めた情報を一般化しよう!
業界研究・職種研究・企業研究をするための情報収集は以上です。
しかし、これまで取り上げた情報だけでは使うことができません。
なぜならその業界、その職種、その企業特有の情報になってしまっているものがあるからです。
業界研究・職種研究・業界研究は転職活動において
自分自身の価値観に合った業界・職種・企業を探すためのもの(=志望動機へ)
自分自身の経験を生かすことのできる業界・職種・企業を探すためのもの(=自己アピールへ)
として行われます。
どちらの言葉も”自分自身”との関連を示す言葉があり、その繋がりを見出す必要があります。
自分自身を見つめ直す”自己分析”の方法はこちらの記事で扱っています。
それぞれの具体的な取り組みを一般化することにより共通点を見出すことができます。
特に業界研究・職種研究・企業研究でのポイントは
広く想像力を働かせて
この業務にはこういう意識やスキルが必要だろうと推測すること
です。
教師から未経験業界・未経験職種への転職を考える私達は、
教師という職業についての特徴や求められるスキル
については詳しく話をすることも、そのスキルを有していることの証明も簡単にできます。
その一方、一歩そこから外に出るとそこは想像の世界でしかありません。
しかしこれは教師に限った話ではなく、どんな業界で、どんな職種に従事している方も自分の所属する世界以外は知らないのです。
だから、教師は外の世界を知らない、と卑下しないでください。
確かに、民間企業と教師では求める利益が違います。
民間企業の利益:金銭的利益
教師の利益:子ども達の自己実現
この追求する利益がことなるだけで、そこに向かうアプローチが異なることはありません。
私学を想像してもらうといいかも知れませんが、それが金銭的利益に繋がるケースもありますよね。
またその自己実現が自分自身の評価に繋がる場合もあります。
教師は数字を追った経験がないから使えない
というのも
教師の利益が数字では測ることができない
というだけです。
子ども達の自己実現をサポートするアプローチの中に数字を追った経験はしっかりとあります。
それを見える化、言語化したのが自己分析です。
自分のアピールや研究内容が不安なのであれば
転職エージェントにも見てもらってください。
ひとつひとつを丁寧に取り組むことで見出した強みを企業との親和性をイメージして再構成するだけです。
そうすれば教師であった自分自身を評価してくれる企業ときっと出会えます。
それまでの過程で、苦しい思いもするかも知れませんが、粘り強くいきましょう。
このブログが、私と同じ”教師から民間企業への転職”を目指す方の力になれば嬉しいです。
コメント
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