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【転職】”教師のための”アピールに繋がる履歴書作成 完全マニュアル【教師】

目次

この記事で分かること

・履歴書がどういうものか分かる
・”履歴書でアピールする”ということが分かる
・履歴書(職務経歴書・面接)で使用するアピールポイントの選別方法がわかる

・アピールに説得力を持たせる方法がわかる
・各項目を作成する時のポイントが分かる

   

kurin(くりん)です。

私は2023年の8月から転職活動を始め、
12月に転職先から未経験業界・未経験職種から内定を頂きました。

教師という職業から一般企業への転職を目指すこと
30代中盤での未経験業界・未経験職種への転職を目指すこと

これらは決して難易度が低いわけではないと思います。
しかし、私を含め多くの方が成し遂げてきたのも事実です。

当ブログでは内定を頂くまでの転職活動を振り返り、
そのポイントをまとめることで特に教師からの転職を考えている方々の力になりたいと考えています。

5ヶ月間の転職活動は

7月12日:リクルートエージェント登録
7月15日:リクルートエージェント初回電話相談
7月31日:ハローワーク登録
10月5日:マイナビ転職登録
10月6日:リクルートエージェント キャリアアドバイザー面談
10月12日:求人初応募
10月20日:doda登録
10月24日:初面接
11月30日:内定企業との初面接
12月19日:内定企業との最終面接
12月20日:内定
という内容でした。
2ヶ月の空白の期間があったので、実質3ヶ月での内定GETということになります。
転職活動のスタートとして行ったのは、

転職エージェントとの初回相談

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でしたが、これらは転職について右も左も分からない私にしっくり来るものではなく、その結果2ヶ月ほどの停滞期間が生まれてしまいました。

そんな私の転職活動を前進させた経験が、

転職エージェントとの再面談と転職サイトへの登録

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でした。

それまでの受身の姿勢から、アドバイスをもらいたい所を整理し望むことで自走・自責の感覚を得ることができました。
転職活動は転職サイトの運営企業や転職エージェントのためではなく、自分自身のために行うものです。
そして、その転職活動を進める上で、強力な武器であり、盾となってくれるものが
自分自身の経験
です。それを自己アピールの形にブラッシュアップする行程に関してまとめた記事がこちら。

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自分の価値観と教師の経験、業界や職種・企業の特徴。
この2つを合わせることによって、自己アピールが完成します。
今回はこれらを使って

”教師のための”
求人業務に適う人物であることをアピールする履歴書作成のポイント

についてお話していきたいと思います。

 

【前提の確認】履歴書の役割や内容は?

履歴書を一度は書いたことがある、という方が多いかと思います。
アルバイトを始める、就職活動、そして転職活動。
就労に関する相手へのアプローチの初手として履歴書が選ばれることが多いです。

でははじめに、履歴書とはどういったものかについて確認しておきたいと思います。

【履歴書】
「応募者の来歴や人物像など全体像を捉えるための書類」

アルバイトや新卒求人への応募では、職務経歴書はなく、履歴書の提出が求められます。
そういった場面での応募書類は履歴書のみの場合が多いですが、転職活動になるとそこに職務経歴書が加わります。
そして、転職活動では履歴書よりも職務経歴書が重要となります。

なぜなら転職の場は

育てることよりも即戦力として利益を生み出すことのできる人物

を求めている傾向が強いため、どんな土地に生まれ、どんな学校を出たのか
ということよりも

どんな経験を積み、どんなことができるのか

ということが重要視されるからです。
しかし、履歴書も応募書類のひとつである以上、手を抜くことはありえませんし、利益を生み出すことのできる人物をアピールできないわけでもありません。

履歴書も”求人業身に適う人物であることをアピールする機会”です。

では履歴書や職務経歴書ではどのような部分でアピールをするのかを見ていきたいと思います。

【履歴書で扱う項目】
①基本情報(氏名、生年月日、性別、住所、連絡先)
②学歴・職歴
③資格・免許
④自由記述欄
⑤本人希望記入欄
【職務経歴書で扱う項目】
①職務要約
②職務年表
③職務詳細
④入社後活かせるスキル・経験
⑤自己アピール
⑥主な実績

履歴書でアピールに使用できるのは、

【②学歴・職歴】
【④自由記述欄】

が中心になります。
履歴書の説明記事であるのに、職務経歴書で扱う項目も示しているのには理由があります。
この2点が職務経歴書の6つの項目全てを含んだ情報になるからです。

言い換えると、

職務経歴書で6つの項目に分けて説明しているものを
履歴書では2つに凝縮している

ということです。

【③資格・免許】や【本人希望記入欄】も使えないことはないですが、保有している資格や免許が志望求人に合わなければアピールになりませんし、【本人希望記入欄】も待遇等の希望を記す箇所ですので内容としてはズレてしまいます。

ここからは1つずつ説明しいくのですが、【①基本情報】は割愛したいと思います。

 

履歴書で扱う項目【②学歴・職歴】

学歴や職歴を記入する欄は”基本情報の項目と同様にそのまま書くだけではないのか?”と思われるかもしれません。

基本的にはその通りなのですが、年度と所属を示すことだけでなく

職歴はその期間に従事していた業務を書き加える

ことが重要です。
この内容が企業の場合はアピールポイントになるのですが、教師の場合はこの時点で書き加えた内容を評価してもらえることはほぼありません

民間企業からの転職の方と見比べてみるとわかりやすいと思います。

【民間企業からの転職】
株式会社A 入社(正社員)
B支社 第二営業部に配属
金属・非鉄金属商品、加工品の法人販売営業に従事
C株式会社 入社(正社員)
D支店 購買部に配属
商品生産手配、商品発送等に従事【教師からの転職】
A県教育委員会 採用(教諭)
A県立B高等学校 赴任
学級担任、進路指導部員、入試担当、クラブ顧問として従事
民間企業の方は別業種、別職種であったとしても、求人業務との親和性を見出すことができそうに思われます。

一方、教師は従事している業務内容を一見するだけでは民間企業で生かせそうなものを見出すのが困難です。
これらは、それぞれが追求するものの違いによるものだと思います。

民間企業は金銭を追求する
教師は児童生徒の成長と自己実現を追求する

一般的に「営利組織」と言われるものの利益は「金銭」であるため、教師の所属する組織である教育委員会や学校は営利組織とはいえません。
その違いから業務内容における親和性を見出すことが難しくなっているのです。

逆に学校法人が教師の求人を出していて、どの方を採用したいかと考えると一目瞭然ですよね。そういった意味では不利な立場にいるような思われますが、教師の方はここで諦めてはいけません。

「難しい」だけであって「無理」ではないからです。

その繋がりを理解してもらうためには一定量の説明が必要となるため

履歴書の段階では説明を諦める

というだけです。
転職活動の選考は履歴書だけで行われるだけではありません。
応募書類は職務経歴書のほうが重要視され、書類選考の後には面接も行われます。
そこでアピールされる内容は教師の経験をベースにしたものになります。

だからこれまでの記事で、自己の価値観や経験を一般化したアピールポイントを見出し、
応募求人の業界・職種・企業の情報を見出しました。

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そして、それらをリンクさせることによって、使用するアピールを選別します。
履歴書では職務経歴書で扱う自己アピールの根拠となる業務に従事した事実だけを簡単に書いておきましょう。

 

【②学歴・職歴】アピールする項目を選別する

では項目の説明を中断して、

一般化自己アピールと求人情報をリンクさせ、
使用する自己アピールを選別する

ということについて話していきたいと思います。

これまでの記事では、以下のアピールポイントを例として挙げています。

【プレゼン力、人前で話す経験】
・40人を対象にした約1時間の授業を週18コマ=年間約850回超の授業

・一方的に相手に話すのではなく、対象生徒の理解や納得を目的としている
・1人15分の3者面談を1日20名実施し、スケジュールのズレが起きなかった【自己実現をサポートした伴走経験】
・1クラス40人の担任を8年間経験=320人を担任
・8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
・前年度の進路実績から課題を分析し国公立大学40%の合格率を20%向上
・国公立大学で倍率10倍を勝ち抜かせる出願指導
・国公立大学薬学部に前例のない得点帯からの逆転合格を指導
・就職面接を担当した生徒が面接を評価され大卒者向けの求人を提示してもらう
・指導したクラブを顧問就任2年目で上位大会へ
・1年間地区大会未勝利のクラブを半年で近畿大会出場校を相手に惜敗するところまで成長させる

【傾聴力】
・8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
【タスク・スケジュール管理(顧客)】
・1クラス40人の担任を8年間経験=320人を担任
・8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
・1人15分の3者面談を1日20名実施し、スケジュールのズレが起きなかった【同僚への指導経験】
・応募書類作成に定評があり、同僚作成の文書の添削を依頼される

【タスク・スケジュール管理(自分)】
・1日に10種類を超える業務を並行して行なう

【業務改善経験】

・前年度の進路実績から課題を分析し国公立大学40%の合格率を20%向上
・欠席連絡を電話からフォーム入力へと移行を推進し、担当部署の逼迫を解消する(電話連絡8割減)
・採点ソフトの導入を主導、40%の効率化に成功
・新しいカリキュラムに対応した言語活動をICTを用いて実施。情報科教員から県内で前例がない取り組みだと言われる
【基本的なパソコンスキル】
・Word中級レベル(差し込み文書作成、挿入機能全般、書式設定全般等)
・Excel中級レベル(条件付き書式設定、IF関数、VLOOKUP関数、ピボットテーブル作成等)
・PowerPoint中級レベル(表グラフ挿入、グラフィック機能の活用等
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また業界研究・職種研究・企業研究の記事では、ある求人を例に次の情報をピックアップしました。

〜製造業の求人〜

【求人のポイント】
・第二種電気工事士や配管・電気工事の経験を活かせる

【企業情報】

・よりスピーディーな意思決定と事業の自立化を図るため…

【仕事内容】

・たくさんの人が関わり、時間をかけて完成する〇〇は完成した時の達成感もひとしおです。
・作業に必要となるタイミングで〇〇(資格)を取得する事でスキルアップを図っていくことができます。
・製造工程には30代半ば~40代を中心とした50名~100名のスタッフが携わっており…
・作業はチームで行いますので何か分からないことが発生すれば都度、周りに質問することもできます。

【対象となる方】

・コミュニケーション力のある方
・ものづくりに興味がある方
・資格取得しながらスキルアップしたい方
・コミュニケーション力があり、チームワークを大切にできる方

【会社・仕事の魅力】

・世界中のライフラインを支える重要な役割を担ってきました。
・次世代エネルギーとして注目される〇〇製造職として難しさもありますが…

【先輩社員からお話を伺いました】

・様々な職場や仲間と協力しながら、長い歳月をかけて完成させた〇〇を、お客様へ引渡し、工場から搬出していく姿を見た時は、『この仕事に携われて良かった』と達成感を感じます。
・個人の技術を発揮する場面もありますが、個々の高い技術を集約し、様々なプロジェクトにも挑戦しています。
・長い工期で多くの人が携わり一つの製品を作り上げる「モノづくり」に大きな達成感と誇りがあります。
・手順書や教育資料を活用した指導を行うことでより「分かりやすく・丁寧に・安全に」仕事を覚える事ができます。
・前向きに、チャレンジ精神があれば一緒に働くことができると思います。

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これらには具体的な業務内容が添えられていたり、求人の表現になっていたりして情報が溢れてしまっているので、一般化したもの同士を比較します。

【教師の経験 一般化】
・プレゼン力、人前で話す経験
・自己実現をサポートした伴走経験
・傾聴力
・タスク・スケジュール管理(顧客)
・同僚への指導経験
・タスク・スケジュール管理(自分)
・業務改善経験
・基本的なパソコンスキ
【求人情報 一般化】
商品は世界からのニーズがあるライフライン→世界の人々の生活に役立つ
コミュニケーション力・チームワークが求められる
新たな挑戦も認められる環境である
迅速・的確な判断力が求められる
これらで関連のありそうなものを整理してみます。
ここでは求人情報に合う教師経験を選んでみたいと思います。

商品は世界からのニーズがあるライフライン→世界の人々の生活に役立つ】

【コミュニケーション力・チームワークが求められる】
・プレゼン力、人前で話す経験

・自己実現をサポートした伴走経験
・傾聴力
・同僚への指導経験

【新たな挑戦も認められる環境である】
・業務改善経験
・同僚への指導経験

【迅速・的確な判断力が求められる】
・タスク・スケジュール管理(自分)
・タスク・スケジュール管理(顧客)
・業務改善経験
・基本的なパソコンスキル

少々無理やりな部分もありますが、求人情報に合った教師の経験を整理すると上記のようになります。
また商材との関連を教師の経験から見出すのも難しそうなので空欄となっています。
次に求人情報にどの教師の業務が合致するかを確認してみましょう。
【商品は世界からのニーズがあるライフライン→世界の人々の生活に役立つ】

【コミュニケーション力・チームワークが求められる】
・【授業】40人を対象にした約1時間の授業を週18コマ=年間約850回超の授業
・【授業】一方的に相手に話すのではなく、対象生徒の理解や納得を目的としている
・【担任】8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
・【進路指導】応募書類作成に定評があり、同僚作成の文書の添削を依頼される
【新たな挑戦も認められる環境である】
・【進路指導】前年度の進路実績から課題を分析し国公立大学40%の合格率を20%向上

・【進路指導】国公立大学で倍率10倍を勝ち抜かせる出願指導
・【進路指導】国公立大学薬学部に前例のない得点帯からの逆転合格を指導
・【進路指導】就職面接を担当した生徒が面接を評価され大卒者向けの求人を提示してもらう
・【クラブ指導】指導したクラブを顧問就任2年目で上位大会へ
・【クラブ指導】1年間地区大会未勝利のクラブを半年で近畿大会出場校を相手に惜敗するところまで成長させる
・【進路指導】応募書類作成に定評があり、同僚作成の文書の添削を依頼される
・【進路指導】前年度の進路実績から課題を分析し国公立大学40%の合格率を20%向上
・【業務改善】欠席連絡を電話からフォーム入力へと移行を推進し、担当部署の逼迫を解消する(電話連絡8割減)
・【業務改善】採点ソフトの導入を主導、40%の効率化に成功
・【業務改善】新しいカリキュラムに対応した言語活動をICTを用いて実施。情報科教員から県内で前例がない取り組みだと言われる
【迅速・的確な判断力が求められる】
・【担任】1人15分の3者面談を1日20名実施し、スケジュールのズレが起きなかった
・【担任】1クラス40人の担任を8年間経験=320人を担任
・【担任】8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
・【パソコンスキル】Word中級レベル(差し込み文書作成、挿入機能全般、書式設定全般等)
・【パソコンスキル】Excel中級レベル(条件付き書式設定、IF関数、VLOOKUP関数、ピボットテーブル作成等)
・【パソコンスキル】PowerPoint中級レベル(表グラフ挿入、グラフィック機能の活用等)
 これらを更に整理し、教師のどの業務を使用したのかをピックアップすると
教科指導(授業)
学級担任
進路指導
クラブ指導
業務改善
パソコンスキル
がアピールに繋がる経験であることが分かります。
どうしてこれらが求人情報に繋がるのか、ということは説明を要します。
しかし履歴書の段階ではその説明をするためのスペースがないため、割愛することになります。
ただ布石として学歴・職歴の欄にヒントとなる上記の業務を書き加えます。
【1校目 講師】
1年目:2学年学年付、生活指導、特別活動、テニス部主顧問
【2校目 講師】
2年目:1学年副担任、生活指導部、ハンドボール部主顧問
【3校目 講師】
3年目:夜間定時制、1学年担任、生活指導、特別活動、入試担当
【4校目 教諭】
4年目:1学年副担任、生活指導、入試担当、バドミントン部主顧問
5年目:2学年担任、生活指導、入試担当、バドミントン主顧問
6年目:3学年担任、生活指導、入試担当、テニス部主顧問
7年目:3学年担任、生活指導、入試担当、テニス主顧問、軽音楽副顧問、吹奏楽副顧問
【5校目 教諭】
8年目:1学年副担任、進路指導、入試担当、硬式野球副部長
9年目:2学年担任、進路指導、入試担当、テニス主顧問
10年目:3学年担任、進路指導、入試担当、テニス主顧問
11年目:3学年担任、進路指導、入試担当、テニス主顧問
【6校目 教諭】
12年目:1学年担任、進路指導、ICT担当、テニス主顧問
これがもともと書き出していた業務一覧で、
【1校目 講師】
1年目:テニス部主顧問
【2校目 講師】
2年目:ハンドボール部主顧問
【3校目 講師】
3年目:1学年担任、(入試担当)
【4校目 教諭】
4年目:(入試担当)、バドミントン部主顧問
5年目:2学年担任、(入試担当)、バドミントン主顧問
6年目:3学年担任、(入試担当)、テニス部主顧問
7年目:3学年担任、(入試担当)、テニス主顧問、軽音楽副顧問、吹奏楽副顧問
【5校目 教諭】
8年目:1学年副担任、進路指導、(入試担当)、硬式野球副部長
9年目:2学年担任、進路指導、(入試担当)、テニス主顧問
10年目:3学年担任、進路指導、(入試担当)、テニス主顧問
11年目:3学年担任、進路指導、(入試担当)、テニス主顧問
【6校目 教諭】
12年目:1学年担任、進路指導、ICT担当、テニス主顧問
こちらが自己アピールに関わる情報を抽出したものになります。
履歴書ではこれらを【学歴・職歴】の欄に書き加えます。
入試担当は、これまで自己アピールとして扱ってきませんでしたが、責任ある立場で滞りなく業務を遂行させることが何より求められますから、【迅速・的確な判断力が求められる】に合致し得ると思い残しています。
 

履歴書で扱う項目【②学歴・職歴】

【1校目 講師】
1年目:テニス部主顧問
【2校目 講師】
2年目:ハンドボール部主顧問
【3校目 講師】
3年目:1学年担任、(入試担当)
【4校目 教諭】
4年目:(入試担当)、バドミントン部主顧問
5年目:2学年担任、(入試担当)、バドミントン主顧問
6年目:3学年担任、(入試担当)、テニス部主顧問
7年目:3学年担任、(入試担当)、テニス主顧問、軽音楽副顧問、吹奏楽副顧問
【5校目 教諭】
8年目:1学年副担任、進路指導、(入試担当)、硬式野球副部長
9年目:2学年担任、進路指導、(入試担当)、テニス主顧問
10年目:3学年担任、進路指導、(入試担当)、テニス主顧問
11年目:3学年担任、進路指導、(入試担当)、テニス主顧問
【6校目 教諭】
12年目:1学年担任、進路指導、ICT担当、テニス主顧問
ではこれらを履歴書の【学歴・職歴】に合った形で整えます。
この際のポイントは
・勤務年数は勤務年で分かるため別記しない
・複数年勤務した学校では経験した業務を全てまとめる
・学級担任の学年は省略しても良い

・部活動の担当種目は省略する
・学校や自治体特有の分掌名や業務名は一般的な名称に変える
・アピールすべき業務内容があまりに少ない場合は追加する
といったところでしょうか。
こうすることで統一感のある表現になります。
学年に関して”省略してもいい”としたのは、例では3学年の担任業務がアピールに多く使用されたので、その経験の多さをアピールする場合には必要だからです。
また、赴任初年度などは担任を外れたり、担当をする業務が少なくなったりするのでアピールに関連するもののみを挙げていくと特定の年度だけが項目が少なくなってしまいます。
そうなると仕事をしていない感じが出てしまうので、挙げている項目と同じ分類の項目を上げていくとよいでしょう。
学級担任→副担任・学年付き
進路指導→生活指導・特別活動
といった感じです。
それらに留意して作成してみると
2012年4月 A高等学校 赴任(講師)
 学年付き・生活指導部員、特別活動部員、クラブ顧問として従事
2013年4月 B高等学校 赴任(講師)
 学級副担任・生活指導部員、クラブ顧問として従事
2014年4月 C高等学校 赴任(講師)
 学級担任、生活指導部員、特別活動部員、入試担当として従事
2015年4月 D高等学校 赴任(教諭、教員採用試験に合格)
 学級担任、生徒指導部員、入試担当、クラブ顧問として従事
2019年4月 E高等学校 赴任(教諭)
 学級担任、進路指導部員、入試担当、クラブ顧問として従事
2023年4月 F高等学校 赴任(教諭)
 学級担任、生徒指導部員、ICT担当、クラブ顧問
こんな感じになります。
説明が足りないように感じますが、略歴であるため、できるだけ簡潔に書くことに留意した結果です。詳細は別の機会で行なえるので、この項目はこれで十分です。

 

履歴書で扱う項目【④自由記述欄】

履歴書の様式には細かな違いがありますが、【自由記述欄】は必ず設けられていますよね。
その名称は”自由記述欄”、”自由記入欄”、”専攻、志望動機、自己アピールなど”といったように異なりますが、載せる内容は同じです。
この欄での一般的な内容には

自己アピール
退職理由
志望動機
特技

などがあります。
私は、教師から民間企業への転職をする方が作成する場合は

自己アピール
退職理由・志望動機

に絞って記入するのが良いと考えています。
その理由は

教師から未経験業種・未経験職種に従事したとしても
利益をもたらすことのできる人材であることを少しでもアピールするため

です。
履歴書は職務経歴書と比べて簡潔に書かれているため、”募集求人に合致した経歴を持つ応募者か”という第一のふるいとして活用されることがよくあります。

そのため自分が採用すべき人物であることを知ってもらう必要があるのですが、先述の通り、教師の経験はそのままの状態では自己アピールとして使うことはできません。
そのため少しでも教師の経験を求人の業務で求められるスキルに変換しておかないと

自分自身を採用するメリットを感じてもらえない

という状況に陥ってしまいます。
そういった完全にノーチャンスな状況から脱するために自己アピールと退職理由や志望動機を書き入れるわけですが、自己アピールの必要性は理解できると思います。

その一方で”退職理由や志望動機は必要なのか?”とお思いなのではないでしょうか。
退職理由や志望動機を書くにあたってポイントになるのは

自分にとって都合の悪い状況から逃れるための退職理由にしない
希望求人の業界や職種と教師の親和性に触れる

ということです。
つまり退職理由や志望動機も自己アピールとして使うということをするために記載するのです。

【履歴書の自由記述欄】一例を挙げてみましょう

自由記述欄を作成するに当たり、ひとつ例を挙げたいと思います。

【教師の業務:授業】
50分×週18コマの授業機会とすると年間で約850回の授業機会(720時間)
様々な工夫を凝らした授業展開


【自己アピール:プレゼン力】

年間850回を超えるプレゼン経験
簡潔に情報を伝えるための要約力
相手の納得を引き出すための創意工夫


【退職理由・志望動機】

これまでは児童生徒の自己実現のために授業という形でプレゼンを行ってきた。
〇〇(業界や企業の商品)の営業として顧客のもとに商品を届けることで、より多くの方の生活を良くすることに貢献したい

簡単に解説すると

教師=プレゼン
ひとりの利益→消費者全体の利益
(生活を良くすることに貢献)

という展開です。
この例は志望動機が業界・職種で止まってしまっているので、企業の志望動機にまで触れられると更に良いですね。

そのための業界・職種・企業研究の方法はこちらの記事で扱っています。

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履歴書の自由記述欄のスペースは限られており、アピールしたいもの全てを記載することはできません。
そのため優先順位をつけて最もアピールしたい内容を載せる必要があります。
その選択の目安としては

・求人業務ともっと親和性の強いアピールを選ぶ
・志望動機と繋がるアピールを選ぶ

を参考にすると選びやすいのではないでしょうか。
自分をアピールする上で、大切なのは”一貫性を持たせること”です。

また、金銭的利益を追求したことのない教師はこういった変換をしても

所詮学校の世界の中のことでしかない
実績が曖昧で自己満足でしかない

という理由で瞬間的に弾かれてしまうことがよくあります。
そのため書類通過の率を高めるために

数的根拠を示すこと

を意識する必要があります。

【履歴書の自由記述欄】数的根拠を示す

何かを高評価したり信頼したりするときに、それを可能にしている要因はなんだと思いますか?

「私はバク転ができる」

ということに対して、どうすれば信じることができるでしょうか?
答えは簡単ですよね。

実際に見せる

ということです。
しかし、書類や面接の場では実際には見せることができないものがほとんどです。
そのため別の方法で信用を集める方法が必要なのですが、それが具体性を示すということです。

「タスク管理能力がある」
というアピールを例にしてみたいのですが、これを面接で実行することは流石にできません。
そのため

1日に10種類を超える業務を並行して行なってきた。
家庭への連絡は保護者の仕事が終わる放課後、昼休憩中に授業以外の進路指導など行える時間が限定される業務を抱えながら週に4種類(8クラス)計18時間の授業の実施と準備も行う。
放課後にはクラブ指導も行っている。

というように具体的な取り組みをあげることで”確かに色々な業務を滞りなく行えているのだな”という印象=アピールへの信頼を持ってもらうことができます。

ここで重要なのが具体的な取り組みを示すということはもちろんですが、

数値で表す

ということもまた必要です。
数字は、どの業界・職種でも共通して使われるものです。
そういった共通言語とも言える数字を利用することで理解をしてもらいやすくなります。

また民間企業は

数字を追った経験

を重要視し、それを面接でも尋ねられることが多いのでその布石として利用することができます。

教師は利益(金銭)を追求した経験がない

という事実から

教師は数字を追ったことがない

と考える方も多いですが、この2つは全く違います。

教師は数字を追求する経験をしっかりしています。

それらを示すことで業務を行った中での実績にも繋がり、評価の高い書類並びに面接になるのだと思います。
説得力を持たせるための数的根拠を見出す際には

【期間・回数について】
・何年間継続して
・どれだけの間に
・合計で何回

・1日何回(時間)
・週何回(時間)
・年間何回(時間)【対象について】・合計何人に
・1回で何人に
・連続で何人に【数的変化】
・何から何へ
・何%変化【幅の広さ】
・何種類、どの程度
に注目すると作業を行いやすいと思います。
私の経験を例としてあげてみると、
【どれだけの間に】
・1クラス40人の担任を8年間経験=320人を担任
・8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
・指導したクラブを顧問就任2年目で上位大会へ
・1年間地区大会未勝利のクラブを半年で近畿大会出場校を相手に惜敗するところまで成長させる

【合計で何回】
・8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
【1日何回(時間)】
・1人15分の3者面談を1日20名実施し、スケジュールのズレが起きなかった


【週何回(時間)】
・40人を対象にした約1時間の授業を週18コマ=年間約850回超の授業


【年間何回(時間)】
・40人を対象にした約1時間の授業を週18コマ=年間約850回超の授業


【合計何人に】
・1クラス40人の担任を8年間経験=320人を担任
・8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる


【1回で何人に】
・1クラス40人の担任を8年間経験=320人を担任
・1人15分の3者面談を1日20名実施し、スケジュールのズレが起きなかった
・40人を対象にした約1時間の授業を週18コマ=年間約850回超の授業


【何%変化】
・前年度の進路実績から課題を分析し国公立大学40%の合格率を20%向上
・欠席連絡を電話からフォーム入力へと移行を推進し、担当部署の逼迫を解消する(電話連絡8割減)
・採点ソフトの導入を主導、40%の効率化に成功


【何種類・どの程度】
・国公立大学で倍率10倍を勝ち抜かせる出願指導
・1日に10種類を超える業務を並行して行なう

というようになります。
これを見て分かるのは、1つの具体的事項に複数の数的根拠が含まれていることが多いということです。
そうすることでアピールごとの説得力を強めることができますし、採用担当者に業務を想像てもらいやすくなります。

【履歴書で扱う項目】⑤本人希望記入欄

履歴書にて大事にしたい項目の最後が本人希望記入欄です。

ここに関しては、教師ではない他業種他職種から転職を考える方と同じ考えです。
特に教師だからといって工夫を凝らす場面はありませんが

給与に関して悩む方

は多いのではないでしょうか。
というのも、教師はそもそも比較的給与が高い傾向にあります。

そこから未経験業界・未経験職種へと踏み出すとなると、これまでの経験を加味した給与ではなく求人で示されている給与額の最低の額が提示されるのではないかと不安に思う方も多いと思います。

しかしながら、給与が現状よりも減ってしまうのはできるだけ避けたいのも事実です。

そのためそれをどのように履歴書に反映させればいいのかという問題に直面することになるわけですが個人的な考えとしては

希望給与額は「貴社の求人情報に従います」

でよいと考えます。
その理由は必要以上にリスクを背負う必要はないということが大きいです。

ただでさえ評価されづらい業界である上に本来であれば書類選考が通過していたものが、余計な要求により見送りになるかもしれないと考えると無理にこの機会で主張する必要はないと思います。

また選考が進むと面接の場面で自然とそういった待遇面に関する話題も出るので、その際に完全未経験であるため給与が下がるのも理解するが自分にも守るべき生活があるということを伝えれば良いでしょう。
その方が直接顔を見て、自分の声のトーンで話せるので語弊なく伝わると思います。

また給与以外の待遇に関しては

転職エージェントを通じて交渉をしてもらう

ということも可能です。
この方が直接的なやり取りにはなりませんし、エージェントの業務の一環でもありますのでいらぬ誤解を招くこともありません。
交渉の経験のある専門の方にお願いするのは十分有効な方法だと思いますので、履歴書ではあまりリスクを犯す必要はないでしょう。

最後に。良い選考の始まりを迎えましょう。

職務経歴書はこれまでの就労に関わる選考では経験しておらず、また求職者の特徴に合わせて様々なフォーマットで記載をできるため念入りに作成されると思います。

また書類選考の先にある面接は、内定に繋がる最後の選考であることが多いため、経験はあるからといって楽観視されることはありません。

その一方で、履歴書は軽視されがちです。
誤差はあれど固定化されたフォーマット、箇条書きされる学歴や職歴。
工夫の余地がないと思われがちですが、これまでお話してきたように、十分にアピールできる要素を有しています。

また履歴書は選考の最初で求められることがほとんどです。
どれだけ時間をかけて職務経歴書や面接対策を準備しても、履歴書で追うお墓企業に必要ないと判断されてしまうとチャンスはもうありません。

できる限りの工夫をするのは当然ですよね。
ただ、どれだけ工夫したとしても、

”教師の経験しかないこと”を理由に見向きもされないこと

はあります。
それは未経験の業界・職種に勤めていた民間企業の方よりも多く起こります。

それは一定起こり得ることなので、仕方ありません。
フォーマットの形式上、履歴書でこれ以上のことをするのも難しいです。

なので、書類で選考落ちが続いたとしても、そういうものだと覚悟していきましょう。

きっと教師としてのあなたを評価してくれる企業はあります。

より多くの方にそう思ってもらえるように、自己分析や業界・職種・企業研究に努めましょう。
このブログでもそのお手伝いができればと思っています。

今後も”教師から未経験業界・職種への転職”を目指す方に有益な情報を発信していきたいと思います。
この記事が、転職活動を好転させる一助となることを願っています。
応援しています。

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