転職活動ではどのような場面でも自己アピールをする必要があり、そのアピールをする材料は
現職での経験
が中心となります。
教師から民間企業への転職を考える方にとっては、教師の経験をアピールとして使用します。
私も2024年4月に教師から民間企業への転職を経験し、内定をいただきましたが教師の経験をたくさん話しました。
・40人を対象にした約1時間の授業を週18コマ=年間約850回超の授業
・一方的に相手に話すのではなく、対象生徒の理解や納得を目的としている
・1人15分の3者面談を1日20名実施し、スケジュールのズレが起きなかった
こちらが実際に使用した私の自己アピールですが、これらを求人業務に適う経験であると評価をしていただいたのだと思います。
ただ、転職活動は転職活動、内定をもらうことがゴールではありません。
民間企業に入職後、活躍できるかどうかが最も大切です。
アピールしたものが実際の業務に対応できているのかどうかは知りたくないでしょうか?
ということで、今回は転職活動でアピールしたものが実際の業務で役立っているのかどうかを確認したいと思います!
自己アピールは口だけ?転職活動で使った教師の経験は民間企業で使えている?
先に私が入職した業界や職種について話しておきたいと思います。
人材紹介会社
キャリアアドバイザー
転職という自己実現をサポートするということに親和性があると考え選びました。
では先ほど挙げた自己アピールを使えたもの、使えなかったものに分類しましょう。
実際に使えた自己アピール
- プレゼン力
- 伴走経験
- 傾聴力
- タスク・スケジュール管理
- 業務改善経験
- 基本的なパソコンスキル
実際に使えなかった自己アピール
- 同僚への指導経験
【実際に使えた自己アピール】プレゼン力
授業をプレゼンと変換し、アピールをしましたが
相手に情報を伝える
相手の納得を引き出す
という業務はキャリアアドバイザーには欠かせないスキルです。
求職者に求人・法人の情報を伝える
法人に求職者の情報を伝える
という両面型のキャリアアドバイザーにとって、両者に前向きに捉えてもらうための説明は業務の根幹と言えます。
授業をする際に経験してきた
情報の見える化
説明の手順
相手の反応の確認
といったものは舞台は違えど、使えていると感じています。
相手に話す、教えるといったことに抵抗がないのも生かせていると感じますね。
【実際に使えた自己アピール】自己実現をサポートした伴走経験
教師は授業・クラブ・クラス運営など様々な場面で生徒の自己実現をサポートしています。
そのために話を聞き、叱咤激励し、様々なアプローチを行いますが特に行かせたと感じたのは
応募書類の添削
面接対策
です。
担任をした生徒の応募書類の作成もそうですし、進路指導部に所属していた私は同僚が作成した応募書類の点検も行っていました。
また国語科の教師と言うこともあり、文章添削を頼まれることも多くありました。
面接対策でも年に何人も担当し、一緒に回答を考えることも、面接官役として評価をすることも経験をしています。
入職後、上司や同僚が実際に求職者に応募書類の添削や面接対策を行っているのを見せてもらいましたが
これまで行ってきたものと全く一緒だ。
これなら今すぐにでも私の方がうまくできる!
と感じました。
教師の経験を最も生かせるのはこの部分ではないかと思います。
【実際に使えた自己アピール】傾聴力
キャリアドバイザーは求職者、法人にヒアリングをする機会も多くあります。
特に求職者とは最初に現状や希望を伺うことになりますが、その際にも教師経験で身に着けた傾聴力がいかせていると思います。
生徒や保護者と時間をかけて話をする機会があるとするならば、それはいい話ではない場合が多いです。
その時には相手の心情を慮りながら状況や何を求めているのかを把握していく必要があります。
興奮をしていて支離滅裂な中でコミュニケーションを取ることもよくありますね…。
求職者も似たような側面があります。
転職を希望しているということは、悩みや不満があるということです。
その気持ちに寄り添いながら、何を求めているのかを把握してく作業は特に保護者対応と似ていると感じます。
特に私は保護者世代、30代後半~50代ごろの方とのコミュニケーションがあっていると思います。
特にお母さんの方とのコミュニケーションは円滑に行えているようで、利用していただいた方からも
Kurinさんに対応してもらえてよかった
という声を複数いただいており、上司からも
ヒアリングは尋問になりがちだけれど、うまく会話ベースで進められている
とお褒めの言葉をいただいています。
話は変わりますが、こういったやり取りは電話でのコミュニケーションが中心となります。
電話が苦手な方も少なくはないと思いますが、教師が電話をかけるときというのはよくない報告の場合がほとんどです。
そういった電話よりも内容のハードルが低いため、架電にもそれほど抵抗はありません。
電話をかけるという意味でも経験を活かせているのだと感じています。
【実際に使えた自己アピール】タスク・スケジュール管理
私が対応する求職者は複数いるため、そのスケジュール管理はしっかりしておかなければなりません。
自分⇔求職者
自分⇔法人
求職者⇔法人
といった関わりをすべて管理することになるので、担任として複数の生徒を管理してきた経験は活かせているかもしれません。
今のところ、こういったスケジュール管理に苦労をした経験は全くありません。
これは”ああ、活かせているな”というほどの実感ではありませんが40人近くの生徒たちの受験スケジュールを間違いの内容に管理してきた経験は何か影響があるのかもな、と感じています。
【実際に使えた自己アピール】業務改善経験
教師をしているときには
採点ソフトの導入
欠席連絡のフォーム化
といった学校の運営に大きくかかわるものだけでなく、授業の方法やクラブ指導などにおいて
これってもっとうまくできないのかな…?
と感じるものにどんどん手を加えていきました。
これは自己裁量権が大きい教師だからこそたくさん取り入れることができたのだと思います。
民間企業に入職すると業務は一元管理をされているため、そういった大掛かりな業務改善は行えません。
しかし、業務の効率化をするために業務フローの簡略化を目指したり、テンプレートの作成をしたりと細々とした取り組みをしています。
そうすることでより多くの業務を行うことができ、成果につながるのではないかと思っています。
また良いものはすぐ取り入れる、というマインドを持てていることもいいことだと思います。
【実際に使えた自己アピール】基本的なパソコンスキル
大きくいかせたわけではないですが、業務はすべてパソコンで行われます。
特にタイピングに関しては早めであると自負もあるため、スムーズに業務も行えています。
また効率化のためのツール使用もこれまでの経験があるからこそ、できているのではないでしょうか。
パソコンを使用することに対して抵抗がなかった、程度ですけどね…!
【実際には使えなかった自己アピール】同僚への指導経験
逆に使えなかったのは同僚への指導経験です。
教師時代に経験をしていたのは特に
文章添削
国語科の授業改善
クラブ指導について
といったところです。
文章添削は指導と言える部分ではありますが、国語科やクラブ指導に関するものは同僚への指導というよりも
情報共有
ブラッシュアップ
という側面が強かったです。
また現在は私が一番歴が浅いので教わるということはあれど、誰かに教えるという立場に回ることは少ないです。
そのためこれを活かせたな、と感じるのはこれから先なのかもしれませんね。
転職活動で使った自己アピールは口だけではありませんでした!
実際に転職活動で使用した自己アピールについて振り返ってみましたが、
多くが活かせたものになっている
と言えると思います。
しっかり自己分析をし、それに合った業界・職種を選べば口だけではないスキルのアピールができます。
教師も民間企業で活躍できるぞ!
という根拠を少しでも示せているのではないでしょうか。
少しずつ成績を上げることもできていますし、
教師は民間企業では使えない
というイメージを覆す情報をこれからも発信していきたいと思います!
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