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【教師】”教師のための”職務経歴書作成 完全マニュアル【転職】

目次

この記事で分かること

・職務経歴書がどういうものか分かる
・職務経歴書で挙げる項目が分かる
・アピールで使用する教師の経験を選別する方法がわかる
・各項目を記載する際のポイントが分かる
・数値を添える重要性が分かる
・客観性を確かめる方法が分かる
 

転職活動の書類選考において求められる

履歴書
職務経歴書

これまでの人生で履歴書を書いたことがある人は多いと思います。

Kurin

アルバイトや就活で書きましたよね。

しかし”職務経歴書”は転職活動で初めて書くことになる方がほとんどではないでしょうか。
この記事では

職務経歴書って何を書くんだろう…?

教師の場合は特にどんなことを注意すれば良いんだろう…?

といった方の悩みを解決したいと思います。

教師の経験をアピールできる職務経歴書の書き方公開!
職務経歴書って何?

Kurin

でははじめに職務経歴書がどういったものかを説明します。

職務経歴書

これまでの業務やスキルなど挙げ、経験をアピールするための書類

Kurin

書類の名前や定義からもわかるように社会人として業務に従事した経験を紹介する書類ですね。

上記の説明では職務経歴書は

  • これまでの業務やスキル(=教師の経験)を挙げる
  • 経験(=教師の経験)をアピールする

この2点の情報を含んでいることになります。
このことから、

職務経歴書で挙げる経験は、
希望業界や希望職種に従事する際に生かすことのできるものである

ということが分かります。
この特徴は、転職活動自体が育てることよりも即戦力として利益を生み出すことのできる人物を求めている傾向が強いことも関係しているでしょう。

Kurin

これを忘れて単なる”職業紹介”になってしまうことがあるので、気をつけて自分の経験を整理しましょう。

教師の経験をアピールできる職務経歴書の書き方公開!
職務経歴書には何を書く?

職務経歴書を作成するにあたり、一般的な職務経歴書は次の項目で構成されることが多いようです。

一般的な職務経歴書の項目
  • 経歴要約(=職務要約)
  • 職務内容(会社概要、職務経歴、実績、役職・役割)
  • 生かせる経験・スキル・知識
  • 資格・免許
  • 自己アピール
Kurin

これに対し、”教師の経験”をアピールするための職務経歴書の場合は

”教師の経験”をアピールできる職務経歴書の項目
  • 職務要約
  • 職務年表
  • 職務内容
  • 入社後活かせるスキル・経験
  • 自己アピール
  • 主な実績

上記6つの項目に分けてまとめるとアピールしやすいかと思います。
項目の名前が似ているため、それほど変わらないかもしれませんが、

書いてもアピールにならないもの教師の経験は省略する

ということを意識した構成になっています。
省略したものを少し説明すると、

勤務先が「学校」でしかない教師は、どういった特徴の学校かを説明してもアピールにならない。
進学校であろうが、いわゆる困難校であろうが関係はない。

Kurin

省略したのは民間企業と教師の相関がないものです。
民間企業では置き換えることのできない情報を省くということですね。

これらはアピールにならないだけで、書いてもマイナスにはならないかもしれませんが省略することによって得られるものがあります。

文字数・スペース

Kurin

これが教師から民間企業へ転職する方の職務経歴書には非常に大切です。

その理由はこちら。


教師の経験を応募求人で生かせるアピールポイントに変換するには
論理展開を説明する必要があるから

一例を挙げると、

私の強みは年間800回を超えるプレゼン経験です。

と教師の方に言われてもピンとこないですよね。
ここには

授業=プレゼン

という論理が展開されており、そこには

  • 授業は内容を整理し相手にわかりやすく伝える作業である。
  • 相手の状況や反応を見てアプローチを変えていく。
  • 時間内に収まるようにスケジューリングしている。
  • 相手の納得・理解を得るための作業である。

といったことを説明する必要があります。

Kurin

そのためにスペースを割く必要があるんですね。

教師の経験をアピールできる職務経歴書の書き方公開!
次は具体的に何を書くかを考えましょう。

職務経歴書の役割と挙げる項目の説明は以上です。

Kurin

次からは実際に職務経歴書を書いてみましょう!

とはなりません
なぜなら何を武器として使えるのかを把握する必要があるからです。

自分の強みを知るための自己分析
その強みがアピールに繋げられるのかを判断するための業界・職種・企業研究

これらが済んでいないと職務経歴書は掛けません。

Kurin

教師の方に特化したマニュアルを用意しています!

こちらを参考にしていただき、内容の濃い職務経歴書を書く準備をしていきましょう!

教師の経験を”応募求人”で評価されるアピールに変換しよう!

Kurin

職務経歴書で挙げるべき内容が分かったら、丁寧にするべき行程についてお話したいと思います。

その行程とは

教師の経験のどれをアピールに使用するのか
教師の経験と応募求人のどこに相関があるか

上記2点を明らかにすることです。

転職活動TIPS

この行程は職務経歴書作成に限った話ではありません。
応募求人の選別、履歴書の作成、面接対策…。転職活動における全ての取り組みのベースにこの行程があります!

その方法を改めて確認しておきましょう。
これまでの記事では、以下のアピールポイントを例として挙げています。

・40人を対象にした約1時間の授業を週18コマ=年間約850回超の授業
・一方的に相手に話すのではなく、対象生徒の理解や納得を目的としている
・1人15分の3者面談を1日20名実施し、スケジュールのズレが起きなかった

また業界研究・職種研究・企業研究の記事では、ある求人を例に次の情報をピックアップしました。

製造業のある企業の求人

・第二種電気工事士や配管・電気工事の経験を活かせる

これらには具体的な業務内容が添えられていたり、求人の表現になっていたりして情報が溢れてしまっているので、一般化したもの同士を比較します。

一般化した教師の経験

  • プレゼン力、人前で話す経験
  • 自己実現をサポートした伴走経験
  • 傾聴力
  • タスク・スケジュール管理(顧客)
  • 同僚への指導経験
  • タスク・スケジュール管理(自分)
  • 業務改善経験
  • 基本的なパソコンスキル

一般化した求人情報

  • 商品は世界からのニーズがあるライフライン
  • 世界の人々の生活に役立つ仕事
  • コミュニケーション力が求められる
  • チームワークが求められる
  • 新たな挑戦も認められる環境である
  • 迅速・的確な判断力が求められる
Kurin

これらで関連のありそうなものを整理してましょう。
ここでは求人情報に合う教師経験を選んでみたいと思います。

求人情報と自己アピールとの相関

・特になし

少々無理やりな部分もありますが、求人情報に合った教師の経験を整理するとこのようになります。

Kurin

商材との関連を教師の経験から見出すのも難しそうなので空欄となっています。

次に求人情報にどの教師の業務が合致するかを確認してみましょう。

求人情報と合致する教師の業務

・特になし

これらを更に整理し、教師のどの業務を使用したのかをピックアップすると

教科指導(授業)
学級担任
進路指導
クラブ指導
業務改善
パソコンスキル

がアピールに繋がる経験であることが分かります。
ここまでの行程はは自己分析と業界・職種・企業研究によって可能となります。

Kurin

しかし”どうしてこれらが求人情報に繋がるのか”ということは説明が必要です。

その説明も含めて、教師の業務の説明し経験を一般化したものなどを職務経歴書で扱う項目である

  • 職務要約
  • 職務年表
  • 職務詳細
  • 入社後活かせるスキル・経験
  • 自己アピール
  • 主な実績

で分類して載せていくことになります。

”教師の経験をアピールする”職務経歴書の書き方!
【職務経歴書で扱う項目】①職務要約

職務要約は教師の経験すべてを要約した内容であるため全ての項目の要点をピックアップしたものになります。
記載する内容としては

勤務年数
従事した業務概略
実績
自己アピール

が中心となります。

Kurin

私が実際に使用したものを例として挙げてみると…

  • 勤務年数
    • 12年
  • 従事した業務
    • 教科指導、担任業務、進路指導、クラブ指導
  • 実績
    • 国公立大学合格率◯%(全国上位)
    • 教科指導業務改善の一環としてICTの導入を推進し、最大40%の効率化を達成
    • 県大会初戦敗退のクラブを2年で上位大会へ導く
  • 自己アピール
    • 進路指導のアプローチが業務アプローチと類似
    • タスク管理能力

職務経歴書は基本的に文章で記すため、箇条書きになっている情報を文章化していきます。

教師→キャリアアドバイザーに転職した実際の職務要約

大学卒業後、高等学校国語科教諭として県立高等学校に12年間勤務。教科指導、担任業務、進路指導、クラブ指導など多岐にわたる業務を通して生徒の自己実現を支えました。進路指導において国公立大学高確率◯%(全国上位)を実現。教科指導ICTの導入を推進し、最大40%の効率化を達成。県大会初戦敗退のクラブを2年で近畿大会出場に導く。県大会初戦敗退のクラブを 2 年で上位大会出場に導く。面談による生徒理解と進路軸の明確化→志望校や求人のリサーチと提案→応募書類添削・面接指導→受験後のフォローという流れを経験しております。複数の業務を並行して行い、タスク管理能力にも自信があります。

多くの情報がある中で、ピックアップするポイントは各項目で最もアピールできると思われる要素、言い換えると

求人業務と最も親和性のある要素

です。

アピールポイントとして求人業務と同じ表現にしたり、一般化したいところですが、

”職務要約”

であるため教師の業務を挙げる必要があります。
【自己アピール】や【生かせるスキル】などで一般化したアピールはしっかりとできますので、この項目はその前段階として使用する業務を簡潔に挙げることを意識して作成しましょう。

Kurin

こちらの項目は全ての項目に関連しているので、最後の仕上げとして書き上げるのも良いかもしれませんね。

”教師の経験をアピールする”職務経歴書の書き方!
【職務経歴書で扱う項目】②職務年表

この項目の作成はシンプルです。

いつ・どこで・どんな役職として勤務したか

を年表とするだけなので事実を書き入れるだけですし、履歴書からの流用も可能です。

配属・異動時期配属先職名
2012年4月-A高等学校講師
2013年4月-B高等学校講師
2014年4月-C高等学校講師
2015年4月-D高等学校教諭
2019年4月-E高等学校教諭
2023年4月-F高等学校教諭

この項目は職務経歴書の必須事項のようなものですので、アピールに繋がらなくても書かざるを得ません。
どの学校に勤務したとしても根本の業務は変わりませんし、採用担当者もこの表から読み取ることのできる情報に大きな関心はありません。

Kurin

この表が話題の起点になることも少ないでしょう。
でできるだけスペースを小さくできるよう上記の表ぐらいで十分です。

”教師の経験をアピールする”職務経歴書の書き方!
【職務経歴書で扱う項目】③職務内容

民間企業に勤めている方も職務経歴書に記載する【職務内容】ですが、教師から転職を目指す方とその内容が少し異なります。一般的な職務経歴書の【職務内容】には

会社概要
職務経歴
実績
役職・役割

がありますが、”会社概要”や”役職・役割”は省略可能です。

【②職務内容(会社概要)】

勤務先が「学校」でしかない教師は、どういった特徴の学校かを説明してもアピールにならない。
進学校であろうが、いわゆる困難校であろうが関係はない。

【②職務内容(役職・役割)】

会社の序列はある程度共通認識を持てるが、教師の役職は民間企業と相関がない。
主幹教諭、指導教諭、進路指導部長などを表記するスペースよりも一般化したアピールに文字を割きたい。
実績もここに含まれる。

上記の内容を省略すると、実績と職務経歴が残りますが、”実績”は独立して扱いますので、ここで扱うものは職務経歴のみとなります。

職務経歴というと本来は

業務内容
対象顧客
業務から抽出したアピールポイント

などを勤務した企業や配属先が変わる度にまとめます。

Kurin

所属が変わる度に業務内容が変わるからですね。

一般的な職務経歴書の場合

顧客や扱う商材などに違いはあるかもしれませんが、特殊な職種でない限りある程度業務内容をイメージすることはできます。
そのため各業務の詳細を挙げる際に、アピールを添えておくと情報を確認しやすい書類となります。

しかし、教師はその特殊な業種・特殊な職種に該当してしまいます。

対象顧客は生徒(家庭)でしかありませんし、人事異動の度に業務内容が大きく変わることもありません。
またアピールに関してもある程度の説明を有しますので、【自己アピール】の項目で独立して説明した方が有効だと思います。


そのため、

従事した業務を勤務校ごとでなく、ひとまとめで載せる

という表記で十分となってしまいます。
基本的にはこれまでの教師経験で従事してきたものを全てあげてかまいません。
スペースを取りすぎてしまうのであればアピールで使用する業務を抽出するようにしましょう。

職務内容 例
  • 教科指導(週16~18時間、4、5種類の授業を実施)
  • クラス担任(担当クラス生徒への諸連絡、進路指導、保護者対応)
  • クラブ指導(技術指導、大会への生徒引率、部費会計)
  • 校務分掌業務(各行事を担当する特別活動部、生活指導部、進路指導部に所属)

書き方としては

職務の名前(具体的な内容や数値的な説明)

として”かぎ括弧”( )の中にアピールに使用する業務を挙げて、自己アピールに繋げられるようにします
記載する部分がシンプルで工夫できる部分が少ないとはいえ、職務経歴書はアピールの場です。

Kurin

少しでもスムーズにアピールができるような構成にすることを心掛けましょう。

”教師の経験をアピールする”職務経歴書の書き方!
【職務経歴書で扱う項目】④入社後生かせるスキル・経験

この項目で挙げる項目は

教師の経験の中でアピールになると判断した内容をを一般化したもの

です。

この記事で私は自分自身のアピールポイントを次のようにまとめました。

  • プレゼン力、人前で話す経験
  • 自己実現をサポートした伴走経験
  • 傾聴力
  • タスク・スケジュール管理(顧客)
  • 同僚への指導経験
  • タスク・スケジュール管理(自分)
  • 業務改善経験
  • 基本的なパソコンスキル

その中で先ほどの職務内容例と対応するアピールポイントはこちらです。

  • プレゼン力、人前で話す経験
  • 自己実現をサポートした伴走経験
  • 傾聴力
  • タスク・スケジュール管理(自分)
  • 業務改善経験
  • 基本的なパソコンスキル
職務内容 例 ※クリックすると開きます※
  • 教科指導(週16~18時間、4、5種類の授業を実施)
  • クラス担任(担当クラス生徒への諸連絡、進路指導、保護者対応)
  • クラブ指導(技術指導、大会への生徒引率、部費会計)
  • 校務分掌業務(各行事を担当する特別活動部、生活指導部、進路指導部に所属)
Kurin

この項目は採用担当者が職務経歴書を見た際に、求職者の強みを瞬時に判断するためのものだと思います。

ここでは次の【⑤自己アピール】や【実績】で取扱う教師の経験に該当するものを箇条書きでピックアップします。
また、自己アピールや実績で扱うまでいかないけれど、アピールとして扱うことができると考える項目はここでまとめておきます。

入社後生かせるスキル・経験のポイント

自己アピールや実績に関わるものは取り上げるのは当たり前ですが、後の項目で詳しく説明できます。
そのため、ここでしか扱わない小さなアピールポイントも面接では生きてくることがありますので、案外そちらのほうが大切かもしれません。

例えば【基本的なパソコンスキル】は説明はそれほど必要ありません。
しかし、これだけだとどれほどのレベルなのかを把握することができません。
そこで、

タイピング1分間に約 330 字程度
Word 中級レベル(差し込み文書作成、挿入機能全般、書式設定全般等)
Excel 中級レベル(条件付き書式設定、IF 関数、VLOOKUP 関数、ピボットテーブル作成等)
PowerPoint 中級レベル(表グラフ挿入、グラフィック機能の活用等)

というように具体的にまとめてみると良いと思います。

”教師の経験をアピールする”職務経歴書の書き方!
【職務経歴書で扱う項目】⑤自己アピール

職務経歴書を作成するに当たり、最大のポイントと言えるのが【自己アピール】です。
この書類で挙げられるすべての情報がアピールではあるのですが、【自己アピール】の項目には

求人業務に最も生かすことのできる経験やスキルが挙げられる
最も多い文量で説明ができる

という特徴があります。

Kurin

そのため作成に力が入るのは当然ですね!

アピールポイントの選別はこちらで方法を提示しています。

Kurin

その上でここでは文章化のポイントについて説明していきたいと思います。

教師から民間企業へ転職を目指す場合には、この項目は特に注意が必要です。
なぜならアピールするものの中には一見すると経験やスキルの親和性を見出すことができないものがあるからです。

例:プレゼン経験

例えば自己アピールで扱う項目として

プレゼン経験

を挙げたとします。
普通に考えると、一般的にイメージされる教師の業務に”プレゼン”はありません。
何を”プレゼンである”とみなしているのかというと、”授業経験”です。

この場合は”授業”≒”プレゼン”として経験の豊富さをアピールしていこう、ということなのですが、どうしてこの式が成り立つのかを説明しなければなりません。
そのため、

教科指導は…
・自身が有する情報を相手に伝える”情報伝達”である
・対象生徒の心を掴むアプローチである
・相手に理解と納得を引き出す行為である
・相手の反応を見ながら臨機応変にアプローチをする行為である

といったプレゼンと共通した特徴を説明の中で挙げる必要があります。

Kurin

教師の業務とアピールする項目の繋がりを文章化し、可能であれば数値を添えることで具体性、説得力を上げます。

例:プレゼン経験を文章化すると

教科指導は情報伝達の1つであり、対象生徒の心を掴み納得を促すプレゼン業務であると言えます。毎回 30〜40 人を前にした約1時間の授業を年間 600 回以上行なっています。最大 1000 人以上を前に講義をした経験もあります。また毎週 4、5種類のプレゼンを新たに作成するため、短時間で完成度の高い資料を作成することができます。

【説得力を上げる】数的根拠を示す、ということ

ここで

数値を添えることの重要性

について補足しておきたいと思います。

何かを高評価したり信頼したりするときに、それを可能にしている要因はなんだと思いますか?

「私はバク転ができる」

ということに対して、どうすれば信じることができるでしょうか?

Kurin

答えは簡単、実際に見せるということです。


しかし、書類や面接の場では実際には見せることができないものがほとんどです。
そのため別の方法で信用を集める方法が必要なのですが、それが具体性を示すということです。

例:タスク管理能力

「タスク管理能力がある」というアピールを例にしてみたいのですが、これを面接で実行することは流石にできません。

そのため

1日に10種類を超える業務を並行して行ってきた。
家庭への連絡は保護者の仕事が終わる放課後、昼休憩中に授業以外の進路指導など行える時間が限定される業務を抱えながら週に4種類(8クラス)計18時間の授業の実施と準備も行う。
放課後にはクラブ指導も行っている。

というように具体的な取り組みをあげることで”確かに色々な業務を滞りなく行えているのだな”という印象=アピールへの信頼を持ってもらうことができます。

ここで重要なのが具体的な取り組みを示すということはもちろんですが、

数値で表す

ということもまた必要です。
数字は、どの業界・職種でも共通して使われるものですので、そういった共通言語とも言える数字を利用することで理解をしてもらいやすくなります。

Kurin

「たくさん行う」よりも「週に50回行う」と表現したほうがイメージしやすいですよね!

民間企業は

数字を追った経験

を重要視し、それを面接でも尋ねられることが多いのでその布石として利用することができます。

教師は利益(金銭)を追求した経験がない
という事実から
教師は数字を追ったことがない

と考える方も多いですが、この2つは全く違います。

Kurin

教師は数字を追求する経験をしっかりしています。

それらを示すことで業務を行った中での実績にも繋がり、評価の高い書類並びに面接になるのだと思います。
説得力を持たせるための数的根拠を見出す際には

  • 【期間・回数について】
    • 何年間継続して
    • どれだけの間に
    • 合計で何回
    • 1日何回(時間)
    • 週何回(時間)
    • 年間何回(時間)
  • 【対象について】
    • 合計何人に
    • 1回で何人に
    • 連続で何人に
  • 【数的変化】
    • 何から何へ
    • 何%変化
  • 【幅の広さ】
    • 何種類、どの程度

に注目すると作業を行いやすいと思います。
これまでに使用してきた例使うと、

・1クラス40人の担任を8年間経験=320人を担任
・8年間のうち4回の3学年担任経験=120名の進路実現に深く関わる
・指導したクラブを顧問就任2年目で上位大会へ
・1年間地区大会未勝利のクラブを半年で近畿大会出場校を相手に惜敗するところまで成長させる

というようになります。

これを見て分かるのは、1つの具体的事項に複数の数的根拠が含まれていることが多いということです。
そうすることでアピールごとの説得力を強めることができますし、採用担当者に業務を想像してもらいやすくなります。

”教師の経験をアピールする”職務経歴書の書き方!
【職務経歴書で扱う項目】⑥実績

この項目はシンプルな作業です。
前項目自己アピールの【数的根拠】となる具体的なものの中からアピールとなり得る実績をピックアップします
その際、選ぶポイントとしては

業務改善に携わったもの
他者の利益に繋がったもの
【⑤自己アピール】に関連しているもの

を選ぶと良いと思います。
求人業務に適う人材であるかどうかは、言い換えれば金銭的利益を生み出すことができる人材であるか、ということです。
そして金銭的利益は顧客の要望に答えることで発生します。
業務の対象が顧客でなかったとしても、対象者の利益に繋がる行為が回り回って顧客の要望を叶えることに繋がります。

Kurin

そのため、職種研究・求人研究で行った【業務の対象】に対する行動と似た実績を挙げると良いと思います。

また教育活動も民間企業での利益追求行為も、常にアップデートされていきます。
より良いものを追求していくことで室の高いサービスを提供することができますので、そういった”業務改善”に携わった経験もピックアップすると良いアピールになるでしょう。

Kurin

各項目の解説はこれで終了です!
これで教師の良さをアピールできる職務経歴書が作れますね!

さいごに。自分で作る!客観的な評価をもらう!

自己アピールの項目を中心とした職務経歴書は、教師から民間企業への転職を考える方にとっては難易度が高いものとなります。

Kurin

うまく言い換えられた!
教師との親和性も説明できている!

と思っていても、

やっぱり教師とは繋がりはないな…。

ととらえられてしまうことがあるからです。

自分の独りよがりな評価になってしまっていることがあるため、

客観的な意見

が必要になります。
そのため、その懸念を解消するために

転職エージェントを頼ってください

なぜ転職エージェントを頼るべきなのか?

キャリアアドバイザーの方は、多くの業界・職種の情報を持っていますし、自分以外の求職者の担当もしています。
自分が応募する求人の特徴も知ってくれているため、自分の表現がアピールに繋がりそうかを必ず見てもらってください。
そうすることで、表現の妥当性だけでなく、別の視点からのアプローチも提案してくれることがあり、更に質の高い職務経歴書を作成することができます。

その際の注意点としては、お客様気分で相談しないことです。

こちらの記事でも書きましたが、転職活動は自分自身のために行うものです。
そのため誰かに任せるのではなく、自分で切り開く意識を持ちましょう。
書類作成にあたっては、

Kurin

使えるものを教えて下さい
書き方を教えて下さい

ではなく、

Kurin

作ってみたんだけれど、どうだろうか
この点は評価してくれるだろうか
この言い換えは理解してもらえるだろうか

と、自分自身が動いたものに対してアドバイスを求めるようにしてください。

アピールに使えないものは、いらない経験?

また、書類を作成していると残念ながら自己アピールに利用できない教師の経験が出てきてしまいます。
それは希望求人において自分を売り出すためには仕方のないものです。

ただその求人においては合わないというだけなので他の業界や職種では有益なものであったり、社会人として身につけていて当たり前なスキルであったりするので自分の中で残しておきましょう。

そして何よりも、

自分自身が誇りを持って教師をしたという大切な思い出

でもあります。
誰からも否定されるようなものではなく、ただ転職活動では使わなかったと言うだけです

Kurin

あなたにとってかけがえのないものですから、心に大切にしまっておきましょう。

転職活動は、そんな思い出を胸に行われます。
教師という仕事は決して楽しいことばかりではありませんが、生徒と過ごした期間が転職活動を前に進めてくれます。

自ら教職を離れる選択をしますが、教師として働く日々を武器として転職活動を乗り切っていきましょう。

この記事が少しでもその力になれることを願っております。

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