Kurin(くりん)です。
私は2024年3月に12年勤めた公立高校での高校教師を辞め、4月から民間企業に努めています。
今振り返ると、転職活動をする前は教師の業務のあらゆることが目につき、ネガティブにしか捉えられないようになっていたようにも思います。
ただ実際に転職活動を始めると、”教師を辞める”ということが次第にリアルに感じられるようになってきて、”本当に教師をやめてしまってもいいのか”という気持ちも強くなり始めます。
知らない世界に飛び込む不安も相まって、”辞めたい”と”後悔したらどうしよう”が行ったり来たり…。
そこで日々コロコロと変わる認識のせいで感情が先行した転職になってしまわないように、教師という仕事を分析し、
仕事を変えれば抱えている悩みが解消されるのか
教師時代には手に入れられなかったものを得られるのか
ということを考えるようにしました。
その結果、私の場合は”転職をすべきだ”という判断をしたわけですが、いざ教師を辞めてみると教師も悪くはなかったなと思うことも少なくはありません。
そこで今回は教職を離れた身ではありますが、教師の悩みややりがいについて考えをまとめ直し、それらが他業界で解消されたり得られなくなったりしたかを検証したいと思います。
”辞めたい”を加速させる教師の嫌だったところ
教師の嫌だったところ | 他の仕事との比較 |
---|---|
1年間または3年間の長期的ルーティン | 転職で解決 |
教師という仕事への熱意 | 転職で解決 |
努力が評価に反映されない | 転職で解決 |
ワークライフバランスと家庭不和 | 転職後も可能性あり |
副業がバレたときの重み | 転職で解決 |
同僚に変な人が多い | 転職後も可能性あり |
私が教師という職業で苦しんでいたことを7つ簡単に挙げてみました。
これは個人的なものであって、全ての方に当てはまるものではありませんし、逆にそれがいいと思う方もいるでしょう。
これはあくまでも例ですので、”自分の場合は”と思いながら読んでいただきたいと思います。
各項目の説明はこちら。
同じ生徒たちを入学から卒業まで担当し続けると1年間のルーティンを3年ないし6年繰り返しますよね。
それが私にとっては負担でした。というのも1度合わない学年や大変な学年の担当になってしまうと4月から12ヶ月は耐えなければなりません。その開放されるまでの期間の長さを辛く感じました。
また私だけかもしれませんが、3年間大切に濃密に付き合ってきた生徒たちが3月に卒業し、その1ヶ月後にはまた新たな生徒たちと関係を1から作り直していくという人間関係のリセットに気持ちがついていかず心理的な負担が大きかったです。
これらのネガティブなイメージが転職をすることで解消できるかどうかを記載したのが表の右側の欄です。
教師の業務ややりがいに関わる部分は当然ながら解消することができます。
こうやって見ると教師を辞めることによってかなり楽になる部分があるように思われます。
その一方で”ワークライフバランス”や”同僚”の側面は転職をすることによって解決する可能性もありますが、変わらず時間外勤務も多かったり、おかしな同僚と一緒に働くこともあるかもしれません。
同僚については入ってみないとわかりませんが、勤務に関する情報は求人や面接でかなり選別することができますね!
”辞めたら後悔…。”教師の良かったところ
教師の良かったところ | 他の仕事との比較 | 手放すことに対して |
---|---|---|
研究のしがいがある | 代替は難しい | 手放しても構わない |
自己裁量権は大きい | 代替は難しい | あまり手放したくない |
子供の人生に関われる | 代替は難しい | 手放しても構わない |
社会的信用がある | 代替は難しい | あまり手放したくない |
福利厚生がしっかりしている | 代替は難しい | あまり手放したくない |
服装のゆるさ | 代替は難しい | 手放しても構わない |
私が良かったと思うのはこの6点、やりがいや待遇に関わるもので他の仕事との比較では全て代替が難しいものになっています。
今回は転職によってそれらを手放すことに対する私の所感を挙げています。
その説明はこちら。
教材研究、部活動指導、進路指導…。教師の業務は研究のしがいがあるものが多いです。知識や経験を蓄えていくことによって自分自身のスキルをどんどん向上させていくことができます。ノルマに左右されずこういった一種の研究職にとして働くことができるのは他にはないかもしれません。しかしそれによって得られるのはやはり生徒の自己実現とそれに伴うやりがい。私にとって優先度は低いものだと判断しました。
表や説明では教師のやりがいを軽んじているように感じられるかもしれませんが、そうではありません。
私にとってもとても大切なものですし、教師という仕事も本当にいい仕事だと思います。
その一方で、これまでの後悔やこれからは手放したくないものと比べると優先度が低くなってしまったということになります。
教師の良さをどうでもいいなんて思っていません。
泣く泣く手放すものも多いです…。
”良し悪し…。” 二面性のある教師の特徴
二面性のある特徴 | 他の仕事との比較 | 手放すことに対して |
---|---|---|
業務の多さ、多忙さ | 代替は難しい | 手放しても構わない |
年功序列の給与形態 | 代替は難しい | 手放しても構わない |
教師という仕事は多種多様な業務を抱えています。研究職的な側面には面白さを感じますが、教師の抱える業務は決して面白いものばかりでもありません。いわゆるクレーム対応に近いようなものも多いので、ストレスも抱える場合も多いので、その業務内容を考えると手放しても良いのかな、と思います。
これまで挙げた内容と重複する部分はありますが、賛否のある内容を取り上げました。
特に給与形態はそれが魅力といえば魅力ですし、歳を重ねていくほどにその恩恵を濃厚に受けていきます。
それはそれで魅力ではありますが、想定している数字以上に伸びることがないというのも悩みどころではありますよね。
私の場合は挑戦を優先させました。
”解決したいこと”と”大切にしたいこと”を比べた結果。あなたの選択は?
これまでの取り組みでは
教師の嫌なところ
教師の良いところ
二面性があるとこと
これらについて
”転職をすることによって無くなるのか”
”手放すことに対してどう考えるか”
という2つの視点から考えてみました。
その結果、教師を辞めたほうが良いと感じたでしょうか?それとも続けるべきだと考えたでしょうか?
嫌なところが解消されるものが多く、良いところは手放しても構わないと思える。そんな人は転職を勧めます。その逆なら転職をすると公開をするかもしれませんね。
家族や自分自身の生き方を優先したいと考えるようになり、教師としてのやりがいの中にも辛さを感じることが多くなってきたため転職をすることを決意しました。
今回挙げたのはあくまで私にとってのもので、その内容は一人ひとり異なります。
転職しようか…と考え始めた人は、まずなんのための転職なのか、それを考える機会を取ってみましょう。
一度教師を辞めてしまうとこれまで積み重ねてきた経歴に傷がつきますし、戻ろうとしても再び採用試験を受けなければなりません。
それでも教師を辞め、民間企業で勤めたほうが自分の人生が好転すると考えられるのであれば、頑張ってみましょう。
当ブログでは教師から民間企業への転職を目指す方に向けた、転職完全マニュアルを作成しています。
是非参考にして、夢を現実にしてください!
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